SUPER GTでは2人のドライバーが1台のマシンをシェアしてレースを戦うのだが、屋根のついたGTマシンだと、ドライバーのヘルメットを外から確認することが難しいため、どちらのドライバーが乗車中なのか分からないと思ったことはないだろうか。
それを解決するために、SUPER GTでは観客席からでも誰が乗車中なのかを瞬時に判別できるように「識別灯」というものを導入している。
識別灯の設置場所と、表示される情報
まず設置されている場所はフロントウインドウの1ヶ所のみ。8号車ARTA NSX-GT、55号車ARTA NSX GT3ともに正面から見て、左上の部分に設置されている。
以前は、小さなLEDランプが取り付けられ、乗っているドライバーによって表示されるランプの色が変わるという仕組みだったが、2020年から新しい装置が導入され、表示方法が変わった。
表示される情報は2つで、各車両のクラスごとの順位とドライバーのイニシャル。これが交互に表示されるようになっている。
またドライバーのイニシャルについては、3文字表示できるパネルに、第1ドライバーは左詰め、第2ドライバーは右詰めにして出される。
これにより、2人のドライバーのイニシャルが万が一同じだった場合でも、識別ができるようになっている。さらにマシンが遠くてアルファベットの識別が難しくても、書いてある位置でどちらのドライバーが乗っているのかが分かりやすくなっているなど、メリットもある。
8号車ARTA NSX-GTでの見分け方
GT500クラスは、白い文字で表示されることになっている。 第1ドライバーの野尻智紀(Tomoki Nojiri)の場合は『TN_』、第2ドライバーの福住仁嶺(Nirei Fukuzumi)の場合は『_NF』という表示のされ方となる。
55号車ARTA NSX GT3の見分け方
一方、GT300クラスは青い文字で表示される。
第1ドライバーの高木真一(Shinichi Takagi)の場合は『ST_』、第2ドライバーの佐藤蓮(Ren Sato)の場合は『_RS』という表示となる。
現地で観戦しているファンの方からは、写真撮影を楽しみにしているという声も聞く。応援しているドライバーが乗車している時に走行シーンを撮りたいと思った時に、こうした見分け方を覚えておくと、より効率よく撮影ができるかもしれない。
もちろん、現地で応援する際や自宅でテレビ観戦する際も、この見分け方を覚えておくと、より深く・楽しくレースを観戦することができるだろう。
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