2022.1.7

2022.1.7

「クルマもチームもすごく進化した1年だった」~高木真一:2021年振り返り~

2021年もSUPER GTで、55号車ARTA NSX GT3をドライブした高木真一。結果としてはGT300クラスのドライバーズランキング4位で終わったが、年間を通してチャンピオン争いに加われるレースが出来たと振り返った。

3年目のNSX GT3、貪欲な姿勢でチャンピオン争いに加わる

昨年は別のレースで大クラッシュに見舞われ、終盤2戦を欠場していたが、シーズン前のテストから復帰し、マシンのパフォーマンス向上に努めた。

なかでも、55号車の参戦車両であるホンダNSX GT3は、高木真一にとっては3年目ということで、すっかりマシンを乗りこなす術は熟知している様子。それでも、マシンのセットアップやタイヤの開発の手は緩めずに“さらに良いもの”を探し続けた。

「NSX GT3を導入して3年目ということで、慣れたクルマですし、セッティングの方向性やタイヤの開発も含めて、足を止めることなく、『もう少しこうしたら良いんじゃないか?』というアイディアを出し合いながら、やってきました」

「セッティングに関しても、初年度とは全く違います。いいセットアップをエンジニアとメカニックをはじめ、全ての人が頑張ってくれたおかげで、チャンピオン争いまで来られたと思います。そういった意味で、クルマもチームもすごく進化して、55号車はチャンピオンシップに値するだけのパフォーマンスを出せていたと思います」

その言葉通り、今シーズンはうまくいかない場面もあったが、第2戦富士、第5戦SUGO、第7戦もてぎと、異なる特徴のサーキットで表彰台を獲得する安定した走りをみせた。

実際にマシンのセッティングについてはかなり良い方向に進んでいるようで、それが最終戦で大ピンチから這い上がるチャンスを得ることにもなった。

「最終戦はトラブルで公式練習が走れなくて、ぶっつけ本番の状態でした。寒いコンディションでしたし、昨年とは全く違うセットアップで臨んでいました。

「どうなるかと思いましたが、セットアップは大きく外れていなかったです。ただ、ドライバーがぶっつけ本番だったので、0.1秒足りずQ1で落ちてしまいました。だけど、ぶっつけ本番の状態で、この差で終えられたというのは、収穫でした」

「決勝のセットアップが全くできていない状態だったので、20分のウォームアップだけで、必死に考えて、細かくアジャストして決勝に臨みました。結果的に、それがすごく戦えるクルマだったので『これはもしかしたら表彰台まで行けるかな?』という感触はありました」

今年はBoP(性能調整)の関係で、ライバルの先行を許す場面もあったが、それでも各サーキットで安定した走りを見せていたのが印象的だった。

新パートナー佐藤蓮にかける期待

そして、今シーズンの高木真一は、SUPER GTルーキーの佐藤蓮が新パートナーとなり、指導をしながら各レースに臨んでいた。

序盤は失敗をすることも多かった佐藤蓮だが、徐々にSUPER GTのレースに慣れていき、シーズン中盤には力強い走りを見せる場面が数多く見られた。

最終戦の富士でも逆転チャンピオンをかけて、後半スティントを担当した佐藤蓮だが、GT300クラス同士のバトルを行なっている最中に、誤ってGT500クラスの1号車ホンダNSX-GTに接触してしまった。これにより55号車は戦線離脱を余儀なくされ、1号車もチャンピオン争いから脱落することとなった。

「最終的に蓮の若さが出て接触がありましたけど、チームとしてはやることはやったし、僕としてもやれることはやりました。そういう意味で、僕の指導が悪かったというか……もうちょっと色んなことを蓮に教えられれば良かったのかなと思います」

「でも、最終戦だから若さを止める必要もなかったと思いますし、あそこで61号車を抜けていたら、最終的に表彰台にいけたかもしれません。だけど……ぶつけた相手が悪かったなという感じです」

しかし、1年間一緒に戦ってきたからなのか、高木真一が佐藤蓮に寄せる期待は、大きい。

「蓮はまだ若いし、やってしまったことを償いながら、今後のレースに活かしてもらえればなと思います。いつかGT500でチャンピオンが獲れるような人材なので、この失敗を糧に頑張って欲しいです」

55号車のチャンピオン獲得のため、そして佐藤蓮の成長のために、日々奮闘した高木真一。結果的に、今シーズンは悔しい終わり方となってしまったが、高木真一の挑戦はこれからも続く。

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