新型コロナウイルス感染拡大の影響で第3戦鈴鹿大会が延期となり、2ヶ月半ぶりの開催となったSUPER GT。

第4戦の舞台ツインリンクもてぎに、ARTAのレースクイーンARTA GALSも登場した。

今シーズン初めてとなる真夏のサーキットで6人は暑さに負けず元気いっぱいに活動。今大会でグリッドボードを担当した真木しおりと沢すみれにレースウィークを振り返ってもらった。

「もっと近くで写真を撮ってほしい！」～真木しおり～

今回、8号車ARTA NSX-GTのグリッドボードを担当した真木しおり。SUPER GTのインターバルの間も他のレースの仕事でサーキットに行く機会はあったが、今回のような真夏のレースは久しぶり。サーキットに来る前は緊張した部分もあったという。

「違うカテゴリーでサーキットに行っていたので、そんなに久々という感じはなかったですが、もてぎでこんなに暑いのは、珍しかったです。ここまで暑いサーキットを経験するのは久々だったので『大丈夫かな？』と緊張しましたね」

今大会からARTA GALSは夏用のコスチュームで登場しているのだが、これはすでに3月のビジュアル公開の時に披露されているもの。ただ、サーキットでは初お披露目となるだけに、真木しおりは一人でも多くのファンに写真を撮ってほしいと思っていた。

しかし新型コロナウイルス感染防止対策として、第4戦もてぎ大会ではピットビューイングにレースクイーンが登場することはできず、イベントスペースで行われるスポンサーPRステージも、パドック側で動画収録を行い、収録した映像が場内の大型ビジョンに映し出される形となった。

SUPER GTでは、レース前のグリッドに専用チケットを購入したファンが入場できるのだが、それも実施されず。ツインリンクもてぎはコースと観客席が少し離れていることもあり、どうしてもファンとの距離を感じてしまうことが多々あったという。

「今回はお客さんの方に行ってのステージもなく、ピットビューイングもなかったので、近くで見てもらえなかったのが、残念でした。グリッドも、いつもはファンの人たちが写真を撮ってくださるから、時間があっという間に過ぎていくのですが、今回はただ待っている、という感じでした。早く、コロナが収束して元のような形になってほしいですね」

サーキットで流れるPR動画の撮影はあり、みなさんが私たちのことを少しでも（ファンの皆さんに）見えるようにしてくれているので、そこは救いになりました。でも、できることなら、たくさんの人にこの夏コスチュームを撮ってもらいたかったですね」

真木しおりがグリッドボードを担当した8号車は、予選9番手からジワジワと追い上げ、5位入賞を果たした。特に野尻智紀が後半に追い上げて行く姿は、応援している側も熱が入ったという。

「8号車は途中ヒヤッとする部分もあったんですけど、なんとか順位を上げてポイントをゲットできたので良かったです」

「頑張っている姿を間近で見てレースクイーンとしてもっとやれることはあるんじゃないのかなと感じた」～沢すみれ～

一方、55号車ARTANSXGT3のグリッドボードを担当した沢。真夏のサーキットに来るのは久しぶりということもあり、楽しみにしていた部分は多かった。

「昨年はコロナ禍の影響でレースクイーンもサーキットに行けずこんなに暑い時にサーキットに来るのは久しぶりだったので、すごく楽しみにしていました」

「体力的に心配な部分はありましたけど、夏のサーキットにも魅力的な部分はあります。暑かったですけど……2日間楽しむことができました！」

沢すみれはグリッドボードを担当した55号車の走りを見守っていたのだが、レース後半にクールスーツの不具合が発生し、佐藤蓮が熱中症を発症。ゴール直前にピットインし、そのままメディカルセンターに運ばれた。幸い佐藤は無事に回復し、夕方には元気な姿でピットに戻ってきたが、灼熱の状況下になっても、戦い続けるドライバーの姿をみて、応援する側の沢すみれも決意を新たにしていた。

「改めてドライバーさんが命をかけて走っているんだなと感じました。あれだけ頑張っている姿を目の当たりにして……正直、今まではボンヤリしていた部分もあったんですけど、もっと気合いを入れて応援したいと思いました。それと同時に皆さんにたくさん応援してもらえるように、レースクイーンとしてもっとやれることはあるんじゃないのかなと感じた1戦でした」

今回は様々な条件が重なったこともあってか「ファンのみんなに会いたい」という声が彼女たちから聞こえてきた印象だった。コロナ禍の影響で以前のように身近で触れ合えるイベントがあまりない状態ではあるが、それでも客席で応援してくれるファンの姿に、彼女たちも元気をもらっているのだと改めて感じた1戦だった。

次回は延期となった第3戦が鈴鹿サーキットで行われる。暑さに負けずにサーキットでARTAに華を添え、チームを応援する彼女たちの活躍に、ぜひ注目していただきたい。