先日のSUZUKA GT 300km RACE GRAND FINALにて2024 ARTA GALSとしての活動を終えた6人。
その中でも、はらことは、木村理恵は今シーズンを持ってレースクイーン(レースアテンダント)を卒業することが発表されていた。
ふたりともARTAだけではなく長きに渡ってモータースポーツ界を盛り上げてきた一員である。
今回は木村理恵にレースクイーンになったきっかけから卒業まで話を聞いた。
―幼い頃の夢を教えてください
木村: 小さい頃に「葉っぱになりたい」って言った記憶があります(笑)。何でそう思ったんでしょうね?たぶん、風にふわふわ揺れる感じとか、自由なイメージに惹かれたんだと思います。子供ながらに「葉っぱって気楽でいいなぁ」って。少し病んでた?(笑)
―レースクイーンになるまでのお話を聞かせてください
木村: 中高生の頃は「整備士になりたい」と思った時期がありました。ガソリンスタンドでアルバイトをしていて、スタッフの方々がすごく親切で、特に男性スタッフが色々教えてくれたのが楽しくて。そこから「こういう世界もいいな」って思ったんです。
その後、エステティシャンとして働き始めました。人を綺麗にする仕事だったんですけど、ある時「自分自身がもっと人前で表現する仕事をしたい」と思うようになって。それでレースクイーンのオーディションを受けてみたんです。
初めてのレースクイーンのお仕事は、もう、とにかく緊張しました!でもコスチュームを着てお客様の前に立つと、不思議と「これだ」って感じがしたんです。
―レースクイーンとしての思い出は?
木村: いっぱいありますけど、一番印象に残っているのは、前戦もてぎで「カウントダウンボード」を担当したことですね。観客の皆さんが見守る中、コース上でグリッドに並ぶマシンと私だけが向き合う瞬間って、本当に特別な感じがしました。この経験は誰にもできる事じゃないなって。
あと、ポールトゥウィンしたレースでグリッドボードを担当させてもらった時も忘れられないです。ARTAのポール獲得は多いですが、私自身がその場に立ち会えたことがすごく光栄でした。
―逆に大変だったことは?
木村: 体型のキープが一番辛かったですね。食べるのが大好きなので、ずっと食事制限を続けるのがしんどかったです。特にレース前は、本当にストイックに頑張らなきゃいけなくて。でも、写真を振り返って見ると「ああ、やってよかったな」って思います。
―ARTA GALSとしての経験で成長できたことは?
木村: 特にステージでの立ち振る舞いやポージングのスキルは上達したと思います。他のメンバーやスタッフの方々にたくさんアドバイスをもらって。「もっとこうしてみたら?」とか「今のポーズいいね!」って言われるたびに勉強になりました。
あと土屋さんのファンサービスにも感動しました。あの大御所が、誰よりも一生懸命にファン対応をされていて、その姿を見て「こうあるべきなんだ」と思いました。
―ARTA GALSに加入して意外だったことはありますか?
木村: 入る前はARTA GALSってクールで大人っぽい印象があったんですが、オフの時はみんな優しくてフレンドリーで、すぐに馴染むことができました。そのギャップも良かったです。
―卒業を決意した理由を教えてください
木村: この2年間で本当にいろいろな経験をさせてもらって、「これ以上ないくらい満足できた」と思えたんです。それに体力的な面も考えて、一区切りつけるのにちょうど良いタイミングだと感じました。だから悲しいという気持ちよりも、やり切った!という前向きな気持ちの方が強いです。
―未来のARTA GALSとファンの方々へのメッセージを
木村: 未来のARTA GALSの皆さんには「伝統あるチームの一員であることに誇りを持って、自信を持って活動し、もっともっとARTAのファンを増やせるよう盛り上げていってほしい」と伝えたいです。
そして、ファンの皆さんには本当に感謝しています。ここで話した思い出も全部、応援してくださる皆さんがいたからです。私にとってすごく大きな力になりました。これからもARTAとARTA GALSを応援していただけたら嬉しいです。
本当にありがとうございました!
天真爛漫な性格ながら、人一倍繊細で、仲間思いで涙もろい一面も持ち合わせる木村。
ARTA GALSとしてチームに加わってくれてありがとう。2年間お疲れ様でした。