2021年も開幕戦から大きな注目を集めているSUPER GT。モータースポーツのイベントでは国内で一番の観客動員数を誇るレースとして盛り上がっているのだが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、現在は観客の現地観戦に関して 感染防止対策の観点から、様々な制限が設けられている。
ファンにとっては不自由に感じる部分もあるかもしれないが、それでも、サーキットでしか経験できない迫力や感動を味わうことができ、工夫次第ではコロナ禍で制限がかかっている状態でも、現地での観戦を楽しむことができる。今回は“コロナ禍”だからこその観戦ポイントの紹介、そして注意点をご紹介していく。
コロナ禍における現地観戦の注意点
まずはコロナ禍ということで、レース観戦時に一番気をつけていただきたいのが、「感染防止対策の徹底」だ。マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保はもちろん、こまめな手洗い・うがい、そしてアルコール消毒液を使っての手指消毒を心がけていただきたい。
またサーキットによっては、大声での声援や、メガホンの使用、観戦者同士のハイタッチ・握手・肩を組む行為などについても禁止とされているところがあるため、サーキット来場時には掲出されている注意事項に必ず目を通していただきたい。さらにSUPER GTでは恒例の風景となっている大型の応援フラッグについても、現在(2021年5月現在)は禁止とされているため、こちらも注意が必要だ。
指定席エリアはソーシャルディスタンスを考慮した座席配置になっているため、指定された席で観戦をすること。その他、場内で過ごす際も“三密”状態にならないように気をつける。ここが今までのレース観戦と大きく違うことではあるが、1日も早く通常のレース観戦の環境に戻るためにも、サーキットに行く人全員が頑張って心がけていこう。
熱中症にも注意!
また、第2戦以降は日中の気温が上がるため、熱中症にも十分に注意していただきたい。対策としては、こまめな水分補給と、適度に日陰を見つけて休憩をすること。特に富士スピードウェイや鈴鹿サーキットなどは、グランドスタンド裏が日陰になるため、そこで休憩するというファンも少なくない。
水分補給に関しては、基本的にサーキットは飲食の持ち込みに制限はないため、事前に水などを購入して入場すると、いざという時も慌てずに済む。
レース観戦に集中しすぎると、ついつい疎かにしてしまいがちな熱中症対策。特にコロナ禍の影響でマスクをしているため、熱中症への配慮は普段以上に必要になってくるだろう。
ドライバーの姿を見たい場合はグランドスタンドがおすすめ!
コロナ禍でのレース観戦で、もっとも制限がかかっているものといえば「ファンとドライバーとの交流」だ。これまではピットウォークやグリッドウォークがあり、お目当てのドライバーに会うチャンスも十分にあったのだが、現在は感染防止対策の観点から同イベントの実施は見送られている。
選手とファンの距離が近いということがSUPER GTの魅力のひとつでもあり、それを楽しみにしてサーキットに足を運ぶファンも多かっただろう。今は新型コロナウイルスの収束を待つしかない状況だが、それでもドライバーの姿を見られるチャンスが高いのがグランドスタンドだ。
狙い目としては決勝日に行われるオールドライバーズアピアランス。ここでは全チームのドライバーがピット前に登場するため、そこで手を振るなど、何かしらのアピールをすれば、ドライバーも気づいてくれることだろう。
もうひとつは決勝前のスタート進行、本来ならグリッドウォークが行われる時間だ。こちらはグランドスタンドに近いメインストレート上にドライバーたちがいるため、ファンが応援している姿をより気付きやすい。
ファンとの交流に制限がかかっていることに、どこか寂しさを感じているドライバーも多いため、開幕戦でも上記の2つのタイミングでは、いつも以上にグランドスタンドに目を配っているドライバーがたくさんいた。従来とは距離はあり、時間も一瞬ではあるが、お目当てのドライバーと交流できるチャンスだ。
場所を変えて観戦すると、楽しさ倍増!
SUPER GTは、300kmレースだと約2時間、500kmレースになると3時間の長丁場の戦いとなる。レース中は1箇所に留まらず、いろいろなコーナーへ足を運ぶと面白いかもしれない。
アクセル全開で駆け抜けていくストレート区間。
減速せずに曲がっていく高速コーナーは火花が散るスリリングなシーンを見るかもしれない。
思い切りスピードを落として曲がっていく低速コーナーになると、ブレーキング時に熱でディスクが真っ赤になるところを見ることができる。いずれのシーンも、コースサイドで写真を撮っているファンにとっては絶好のシャッターチャンスになるだろう。
そのほかにも、各セクションをまわっていくと、中継映像では見られない“新たな発見”もあり、より充実したサーキットでの1日を過ごすことができる。
もちろん、場内を移動する際もマスクの着用やソーシャルディスタンスの確保など、感染防止対策の徹底をお願いしたい。
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