ARTA SUPER GT500 第1戦 決勝レポート | ARTA

2021.4.11

2021.4.11

ARTA SUPER GT500 第1戦 決勝レポート

マシンも改善して後方から7位まで浮上するがレベルアップが課題

昨日の予選が不本意だったため、ドライバー、エンジニアは綿密なミーティングを夜遅くまで行い、今朝はセット変更のためメカニック達は朝早くから作業を始めていた。決勝前のウォームアップではバランスが元に戻ったようで、まずまずの手応えを得てスタートを迎えた。

スタートドライバーは野尻智紀。2周のフォーメーションラップを終えスタートを切った。バックストレート手前で前車に並ぶものの、抜くまでには至らず、順位をキープして周回を重ねた。7周目に入ったところでGT300クラスの車両がコースアウト、セーフティーカーが導入される。順位は14番手をキープ。

13周目にリスタートが切られた。昨年のチャンピオンの背後につくが、ストレートで離されてしまう。しかし、このあと激しい順位争いが繰り広げられる。12-14番手走行の3台が順位を入れ替えながら展開。野尻は13番手に落ち着き、周回を重ねた。野尻のペースは良く、19周目のバックストレートからヘアピンまでに一気に9番手まで順位を上げる事に成功。セッティングの変更は上手く行ったようだ。全体の車両のペースを見てもアベレージでは最速のようだ。

野尻は9番手をキープしたまま、32周目にピットイン。野尻がピットに入ったタイミングでGT300クラスの車両が1コーナーでスピン。この後、セーフティーカーが導入されるが、タイミングよくルーティンのピットインが出来、福住仁嶺に後半を託した。

福住は順位を落とす事なく9番手でコースに復帰。40周目にリスタートが切られた。43周目に8番手までポジションアップ。しかし、ここからは上位のペースも安定して、なかなか順位を上げられない。50周目に順位を争っている車両が他車と接触してしまい、ヒヤッとするところもあったが、福住は順調に周回を重ねる。

52周目には7番手まで順位を上げ6番手を追う。福住のラップタイムは速いものの、300クラスの車両が間に入るとなかなかペースを上げられない。前車には届かなかったが、7番手で82周を走りきり、7位で貴重なポイントを獲得した。


鈴木亜久里監督のコメント

「昨日の不調から復活出来たのは良かったね。予選が良かったとしても、トップ3の車には追いつけなかったかも知れないから、次回までにレベルアップしなければならないね。まずはポイントを獲れたのは良かった」

ライアン・ディングル エンジニアのコメント

「最低限の仕事は出来たのかな?と思います。後方からのスタートだったので、沢山の車を抜いていかなければならなかったけど、トップの3台の速さはまだ見えないですね。去年より確実に速くなっているし、2人が上手く乗れる車を作る事が出来たと思います。もちろんまだ改善出来るところは沢山ありますが、14位から順位を上げて行ってくれたのは楽しかったです。2人は疲れていると思うけどね」

野尻智紀選手のコメント

「昨日の予選の順位が良くなかったので、追い上げるレースをしようと話をしていました。でもここは抜くのが難しいので、今日のコンディションはどのタイヤメーカーにとっても暑すぎるような状況だったので、全車タレるだろうな、と思っていて、タイヤを温存しながら、自分のスティントの後半に追い上げられるような作戦を考えていました。オーバーテイク自体は上手く行きましたが、もう少し早くそのような展開に持っていければというのが反省点です。今週、仮に予選順位が良かったとしても決勝の順位はそれほど変わらなかったのかな、と思います。今の自分たちの実力なので、次回までにレベルアップ出来るように進めて行きたいです」

福住仁嶺選手のコメント

「14位スタートから7位で終える事が出来ました。野尻さんが素晴らしい走りで戻ってきてくれて、そこからボクにバトンタッチしたのですが、最初からペースが上がらなくて後ろからも追い上げられて苦労するところもありましたが、落ち着いて16号車を抜く事も出来て、接触もありましたが、最後まで走り切る事が出来て良かったです。まだまだ改善しなければならない事もあるので、富士までに準備していきたいです」

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