FCYとSCに翻弄されてしてしまったが、クルマは良かったので次戦に期待
スタート前のウォームアップは、午前の予選を走行しなかった佐藤蓮選手が走行を担当した。佐藤は車のバランスを確かめながらアタックを開始した。バランスは良さそうで、トップタイムをマーク。トラブルもなく、走行を終え、スタートを待った。
スタードライバーは佐藤選手。パレードラップ、フォーメーションラップのあと、スタートは切られた。佐藤選手は1周目を5番手で戻ってきた。18周目に後続車に接触されてしまい、ポジションを7番手まで落としてしまう。
22周目には500クラス車両がコースアウトしてしまい、FCYが導入される。車両回収に時間がかかり、SC導入に変わった。車両回収が終わり、28周目にリスタートが切られた。
佐藤選手は好スタートを切り、前車を抜いた。リスタートのタイミングでルーティンのピットインを行うチームもあり、佐藤選手は5番手に順位を戻した。35周目には暫定でトップに立ったが、翌周にルーティンのピットインを行い、大津弘樹選手に交代。
37周目に500クラス同士の接触があり、1台がコースアウト、SCが導入される。この時点で9番手を走行。
42周目にリスタートが切られたが、大津選手は44周目に大きく順位を落としてしまい12番手を走行。
また、46周目の第2ヘアピンでスピンしてしまう。接触はなく、コースに復帰する事が出来た。
ペースは良く、50周目にはポイント圏内の10番手まで順位を戻した。更に翌周には9番手までポジションを上げる。
前車のペナルティもあり、55周目には8番手に浮上。58周目に2回目のピットインを行った。ドライバー交代は行わず、大津選手が走行を継続。61周目に他車がコースアウト。再度、SCが導入される。この時点でポジションは10番手。車両の回収が終わり、67周目にリスタートが切られた。他車のルーティンのピットインもあり、5番手にポジションを戻したが、72周目にポジションをひとつ落としてしまう。
86周目に300クラスの車両がクラッシュ、FCYが導入、その後にSCに切り替わった。車両回収に時間がかかり、SC導入のままチェッカーフラッグが降られた。
アクシデントが多かったレースの中、トラブルに巻き込まれることなく、6位でレースを終える事が出来た。
残りの2レースで優勝を狙いたい。
鈴木亜久里監督のコメント
「今回はFCYやSCが出てくる場面が多かったね。車のバランスは良くて、表彰台も狙えるようなペースだっただけに悔しい部分もある。でもとても難しいレースだったと思う。そういうレースに勝っていけるように、今回のレースをしっかり分析して、残りの2レースに生かしたいね」
土屋圭市アドバイザーのコメント
「大津も蓮も良く頑張った。ミスもあったけど、次のレースに向けて期待が持てるような車に仕上がっていたんじゃないかな。結果は悔しいし、残念なところもあるけど、期待を持たせてくれるレースだった。次が楽しみだね」
田中洋克チームディレクターのコメント
「ペースは良かったのですが、スピンもありポジションを落としてしまいました。そこから立て直してくれたのですが、順位を上げる事は難しかったです。車は期待出来る状態になってきているので、次のレースは何とか結果につなげたいですね」
大津弘樹紀選手のコメント
「今回2スティント走ったのですが、FCYやSCが多く、とても難しいレースでした。自分は集中力を切らさないように走っていたつもりでしたが、ミスをしてしまい、順位をひとつ落としてしまいました。車は表彰台も狙えるほどバランスが良かったので、それを上手く活かせなかったのが残念ではありますが、残りの2レースに期待が出来ると思っています。まずは次のもてぎに気持ちを切り替えて、結果を残せるように準備を進めます」
佐藤蓮選手のコメント
「決勝は6位で終了しました。序盤で1台抜いたのですが、前に着いて行くのがやっとでした。後半、SCが入ってからのペースがかなり良くて、ペース的に期待出来ると思っていたのですが、難しい部分もあり順位を上げる事が出来ませんでした。車のバランスも改善すべきところが見えてきたので、次回のもてぎへ向けて準備を進めて行きたいです」