結果は2位だったが、チームもドライバーも本当にいい仕事をしてくれました
今日のもてぎは昨日の天気とは打って変わって、秋晴れに恵まれた。今回のレースは本当は最終戦となるはずだったが、第5戦の鈴鹿が荒天のために12月に延期となったために、事実上第7戦として開催された。そのため、サクセス・ウェイトも全車ゼロではなく、半分に削られてのレースとなった。
スタートドライバーは松下信治選手。クリーンなスタートを切り、順位をキープしたまま1周目を終えた。7周目に入ったところで300クラスの車両がコース脇に止まってしまい、ここでFCYとなり、翌周にリスタートが切られた。そのタイミングで松下選手は絶好のスタートを切り、トップに躍り出る。9周目にまた300車両が止まり、再びFCYが入るが、リスタートでポジションを3番手に落としてしまう。
更に15周目のダウンヒルストレートで抜かれてしまい、4番手にポジションダウン。バトルを繰り広げ、21周目のV字コーナーでひとつポジションを上げる。その翌周にルーティンのピットインを行い、野尻智紀選手に交代。
6番手でコースに復帰。他の車両もルーティンのピットインを行い、3番手までポジションを戻す。45周目に300車両が1コーナーでコースアウト。FCYが導入され、同周回で解除、リスタート。
野尻選手は順位をキープしていたが、50周目辺りから、前車の背後につき、53周目の3コーナーでパス。2番手に浮上。しかし、2番手争いをしている間にトップに逃げられてしまい、追いつく事は出来なかったが、2位表彰台を獲得した。
鈴木亜久里監督のコメント
「やっとまともに走る事が出来たね。トラブルを無くせば、このように表彰台に乗れる力がある事を確認出来たけど、次回はもう最終戦なので、有終の美を飾りたいね。しかし、2人とも良いレースをしてくれたと思う。」
土屋圭市アドバイザーのコメント
「8号車に関してはね、もう予選からチームもドライバー2人とものすごくいい仕事をしてくれましたが、これがシビック1年目の現状だと思います。ライバル達はそれなりに熟成されているし、だから我々は1年目だから、こっからまだまだまだ開発の余地はあると思っています。2人のドライバーとチームが頑張ってくれて、ホンダではトップで2位表彰台、これはもう本当に誇りに思いますよ。すごくいいレースをしてくれた」
田中洋克チームディレクターのコメント
「もちろん満足はしてないんですけどでも2人とも本当良い走りしてくれたので、表彰台に乗れたことは、非常に良かったですし、それよりも本当にレースらしいレースが今回できたのは良かったと思います。ドライバーも思い切って走りましたし、正直、優勝したかったんですけど、こういう結果も良しとして、次回に生かしたいと思います」
野尻智紀選手のコメント
「優勝を狙っていたので、非常に悔しい思いが大きいです。途中オーバーテイクするのに、ちょっと時間がかかってしまって、その中では精一杯やっていたんですけど、なかなかあれ以上の順位に行くのが難しかったのかなっていうところが非常になんていうか、精一杯やり切ったからこそより悔しく思います。チャンピオンシップは残念ながら、チャンスが無くなってしまいましたが、最終戦はしっかりこの悔しい気持ちを晴らせる一戦にしたいと思いますので、また全力で頑張ります」
松下信治選手のコメント
「ボクのスティントでFCYが出たんですけど、2回目のFCYのスタートで出遅れちゃってポジションを落としてしまいました。その後は抜けずに、本当に申し訳ない気持ちです。1人で走れてたら、多分ペースはまた違ったと思うので、もしかしたらトップを抑えられたかもしれないっていう気持ちがあるので、本当にチームに申し訳ないです。ミスをなくしてなくさなきゃいけないのに、またミスしちゃって、ちょっと本当に反省です」