終盤3位に迫ったが4位でチェッカー、だが佐藤蓮選手にとってはいい勉強になったレースでもあった
モビリティリゾートもてぎは、秋晴れに恵まれ第8戦の決勝を迎えた。
スタート前のウォームアップで、#16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTはトップタイムをマーク。決勝での善戦が期待された。
スタートドライバーは大津弘樹選手。スタートは混乱もなく、順位をキープしたまま周回を重ねる。7周目に入ったところで、300クラスの車両がコース脇に止まってしまい、ここでFCYとなった。翌周にリスタートが切られたが、ポジションをひとつ落としてしまう。9周目にまた300車両が止まり、再びFCYが入り、翌周にリスタートが切られた。
順位をキープしたまま、22周目にルーティンのピットインを行い、佐藤蓮選手に交代。8番手でコースに復帰。
他の車両もルーティンのピットインを行い、4番手までポジションアップ。
45周目に300車両が1コーナーでコースアウト。FCYが導入され、同周回で解除、リスタート。
佐藤選手は、残り10周目辺りから3番手の背後に迫り、59周目の3コーナーで前車のインを刺し、一瞬前に出るが、抜き返されてしまう。その後もトライを続けたが、抜くまでに至らず、4位でレースを終えた。
鈴木亜久里監督のコメント
「2人とも良いレースをしてくれたね。蓮はデッドヒートを繰り広げてくれたけど、駆け引きの良い勉強になったんじゃないかな。悔しいけど、次回につながったレースだったと思う」
土屋圭市アドバイザーのコメント
「6番手スタートで7番手まで落ちてってというスタートだったんだけれども、そこで大津は踏ん張ってくれて、蓮がピットストップでアンダーカットしてくれて、4位にまで上がって3番手争いをして、最終的には4位でした。ただあの駆け引きに関しては蓮はものすごくいい仕事をしたけど、いい勉強にもなったレースだったと思います」
田中洋克チームディレクターのコメント
「16号車はすごく良い走りをしてて、今までは追い回されるようなレースが多かったんですけども、今回はちゃんと追い詰めるようなレースができて、表彰台まであと一歩届かなかったのは残念でしたけども、見応えのあるレースをしてくれましたし、次に繋がる良いレースだったと思います」
大津弘樹紀選手のコメント
「僕はファーストスティントを担当して結構周りのホンダ勢と比べたら結構柔らかいタイヤだったので、序盤中盤ぐらいまでは良かったんですけど後半ちょっと厳しくなってきたので、早めにピットインして蓮に繋げてハードタイヤで走っていました。結構ペースも良かったし、前を走っていた車のペースが悪いときにどんどん攻めていったので、ワンチャンスあれば抜けるところだったんすけど、そのワンチャンスっていうところが、やっぱこのGT500の難しさと思いました。でも蓮は本当にすごいレースをしてくれたと思うので、このレースは次に繋がる結果だったと思います。最終戦頑張ります」
佐藤蓮選手のコメント
「決勝は6位から追い上げて4位という結果になりました。自分のスティントでアンダーカットが成功して、4位で復帰して、序盤はセーブしながら最後に勝負をかけようと思って最後にペースを上げて前車に追いついたところでバトルになったんですけれども、そこの駆け引きの中でうまく抜け出せず、そのまま4位という結果になりました。駆け引きの点でも学ぶことが多いレースでした。泣いても笑っても次が最終戦なので、最終戦にきちんとまとめて結果を出せるように準備していきたいと思います」