他車との接触がありペナルティも課せられたが、うまくピットインできたことで1ポイントを獲得
ウォームアップ走行は途中、300クラスの車両がコースアウトした影響で赤旗中断になってしまい、決勝へ向けたチェック走行のみとなった。順位は良くないものの、バランスは良さそうだ。
朝から降り続いていた雨が、どのタイミングで止むのか心配だったが、ウォームアップ走行直前に小雨に変わり、スタート前までには陽が差すほど天候が回復した。
スタートドライバーは大津弘樹選手だ。雨は止んだものの、路面はまだ濡れており、水溜りも多い為、セーフティーカースタートとなった。2周のフォーメーションのあと、3周目にスタートが切られた。
大津選手は順位をキープしたまま、3周目を終え、安定したペースで周回を重ねた。8周目にひとつ順位をあげ、11番手を走行。10周目辺りから小雨が降り始めてきた。
12周目にはひとつ順位を上げたが、13周目の2コーナーで他車と接触、スピンしてしまい、最後尾まで落ちてしまった。その後、チームメイトのコースアウトもあり、15周目には14番手を走行。20周目までに11番手までポジションを上げたが、13周目の2コーナーの接触でドライブスルーペナルティを受けて、最後尾まで落ちてしまう。
24周目に300クラス同士の接触があり、セーフティーカーが導入される。車両の回収が完了し、31周目にリスタートが切られた。その次の周にルーティンのピットインを行う車が出始め、13番手を走行。40周目辺りからタイヤが厳しくなり、41周目に佐藤蓮選手に交代。路面が徐々に乾き始めているので、スリックタイヤで佐藤選手を送り出した。しかし、ピットアウトした翌周にコースアウトする車が続出し、FCY、その次の周にSCが導入される。この時点で14番手を走行。この時点で周回遅れになってしまう。
46周目のメインストレートでクラス毎に整列し、49周目にリスタートが切られた。
徐々に路面が乾き始め、佐藤選手はラップタイムも上げていくが前車との差は大きい。しかし、61周時点で入賞圏内の10番手までポジションを上げる事に成功。更に9番手との差を縮めて行く。1周につき、1-2秒ずつ差を縮めていったが、届かなかった。しかしながら、貴重な1ポイントを獲得する事に成功した。
鈴木亜久里監督のコメント
「ペースが良かっただけに接触とペナルティは残念だったけど、ピットインのタイミングは良かったので、挽回出来るチャンスはあったかも知れない。残念ではあるけど、可能性を見せてくれたレースだったと思う」
土屋圭市アドバイザーのコメント
「接触でリズムを失ってしまったかも知れないけど、それが逆にチームを引き締めたかも知れない。次回につながる良いレースだったんじゃないかな?もちろん悔しいし、これを良しとしたわけじゃないけどね。次に挽回します」
田中洋克チームディレクターのコメント
「ドライバーのペース自体はそんな悪くなくて、チョイスしたタイヤも悪くなくて、ただやっぱりあの2コーナーの接触は痛かったですね。しかし、それが逆にいいタイミングでピットに入れたので、それでうまく挽回できればと思いました。蓮もすごいいいペース走ってくれましたし、こんな状況でも1ポイント獲れたのは良かったです」
大津弘樹紀選手のコメント
「スタートはフルウェットでスタートして、僕たちはソフトタイヤを履いていたので、タイヤが暖まってからのペースは良くて追い上げることはできたのですが、1コーナーでブレーキを少し行き過ぎて、はみ出した時にイン側にいた300の車がちょっと見えてなかったので、それで2コーナーで切り込んだところでぶつかってしまって、ドライブスルーペナルティ受けてしまい、チームには申し訳ないことをしてしまったなと思います。オートポリスに向けては重量も軽いので、なんとか優勝目指していきたいなと思います」
佐藤蓮選手のコメント
「決勝は序盤でちょっと接触があってペナルティを食らってしまったんですけども、SCが入ったことでマージンはゼロとなって、そこから早めにスリックタイヤに切り替えたことで、ポジションアップをすることができて、なんとか 1ポイントは獲得することができました。車的にポテンシャルも高かったので、予選結果がちょっと悔やまれるんですが、なんとか後半戦リカバリーしてチャンピオン争いに絡んでいきたいと思うので、チームとこれから準備していきたいと思います」