ARTA SUPER GT500 #8 第6戦 決勝レポート | ARTA

2024.9.22

2024.9.22

ARTA SUPER GT500 #8 第6戦 決勝レポート

ピットタイミングを見誤りポイントを逃す

朝から雨が降り、サポートレースも、セーフティーカーの先導でスタートは切ったものの、赤旗中断になってしまった。ウォームアップ走行の時間帯は非常に雨が強く、30分のディレイとなったが、その後、更にディレイとなり、予定より約1時間遅れでウォームアップ走行が行われた。

前日は夜遅くまでセッティングの変更を行ったが、スタートを担当する松下信治選手が、ウォームアップで確認走行を行った。順位は3番手で、まずまずの仕上がりと言えるだろう。しかし、スタート直前になって雨は止み、この後のコンディションへの対応が難しくなった。
路面はまだ水溜りが多く、セーフティーカースタートがアナウンスされた。

2周のフォーメーションのあと、3周目にスタートが切られた。松下選手は順位をキープしたままストレートに戻ってきたが、次の周に順位をひとつ落としてしまうものの、6周目の1コーナーで前車がコースアウトしてしまい、12番手に順位を戻す。次の周にチームメイトに抜かれてしまうが、前方で順位を落としてきた車がいたので、12番手のまま周回を重ねた。10周目辺りから小雨が降り始めてきた。

更に順位を上げ、12周目には10番手、13周目には9番手まで上がってきた。しかし、15周目のバックストレートで前車を抜こうとしたが、コースアウトしてしまい、最後尾までポジションを落としてしまう。前がクリアになった松下選手は、トップグループと遜色ないラップタイムで前を追った。

24周目に300クラス同士の接触があり、セーフティーカーが導入される。車両の回収が完了し、31周目にリスタートが切られた。その次の周にルーティンのピットインを行う車が出始め、12番手を走行。38周目には入賞圏内の10番手にポジションアップ。ペースは良く、40周目には更にひとつポジションを上げた。

40周を過ぎたあたりから路面が乾き始め、ルーティンのピットインを行う車の殆どはスリックタイヤに履き替える。しかし、まだ路面は安定しておらず、コースアウトする車が続出し、FCYが導入される。次の周にはSCが導入される。他車のルーティンのピットインもあり、松下選手はまだルーティンのピットインを行っていないが、この時点で2番手。

46周目のメインストレートでクラス毎に整列し、49周目にリスタートが切られた。51周目の1コーナーで前車を抜き、暫定でトップに立った。

54周目にルーティンのピットインを行い、野尻智紀選手に交代。15番手でコースに戻るが、この時点で周回遅れになってしまう。野尻選手はトップグループと同等のラップタイムで前を追走したが、順位を上げる事が出来なかった。次回のオートポリス大会に照準を合わせたい。


鈴木亜久里監督のコメント

「松下のコースアウトがあったものの、ピットインのタイミングを誤ってしまったのが敗因だね。色々とシミュレートするのが足りなかったかも知れないね。同じ過ちを繰り返さないように、今回の失敗を次回以降に生かしたいと思います」

土屋圭市アドバイザー

土屋圭市アドバイザーのコメント

「ノブは珍しくミスをしてしまったけど、大きく順位を落としたわけではないので、挽回出来たかも知れない。今回のレースは難しかったけど、自分達の後ろにいた車が好結果を出しているので、チャンスを逃してしまったのは残念。次回に生かしたいね」

田中洋克チームディレクター

田中洋克チームディレクターのコメント

「今日はなんか全くいいところがなかったですね。車のペースは決して悪くなかったと思うんですけど、コースアウトとピットに入るタイミングを逃して、それでレースを失っちゃったような感じでドライバーと本当に頑張ってくれたのですけども、うまくサポートできなくて、ほんと申し訳なかったです」

野尻智紀選手

野尻智紀選手のコメント

「残念な結果になってしまいましたが、次頑張るしかないかなという感じです。チームにまだまだ改善点も多いと思うので、その辺をしっかりみんなで考え直さないと、走る意味もなくなってしまうので、次に向けてしっかり改善して、また結果を出せるように頑張りたいと思います」

松下信治選手

松下信治選手のコメント

「予選順位はフリー走行の結果で後方からのスタートだったのですが、そこからペースは良くてタイヤのチョイスも悪くはなかったですね。ペースもどんどん良くなって前に上がったんですけど、僕が1回コースアウトしたのと、あとはFCY、セーフティカーが入った時の僕らのチームの判断としてボックスできなかったことによって勝負権を失ってしまって、セカンドスティントでドライになってもあまりペースも良くなくて、車よりもそのストラテジー含めて次回に向けてはもうちょっとしっかりとした判断をできるような体制にして頑張りたいと思います」

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