エンジンオイルについて
エンジンオイルについてお話ししましょう。エンジンオイルは、エンジンの潤滑、冷却、洗浄、密封などを行うもので市販車でもみなさん使用されていますよね。
エンジンが人間の心臓だとするとエンジンオイルは血液だと思ってください。血液が常にきれいであれば、われわれは健康な生活を送ることができます。ですので、エンジンオイルがきれいであれば、エンジンも常に良いパフォーマンスを発揮してくれる、そう考えるとわかりやすいでしょう。
〇市販車のエンジンオイルの基礎知識は、こちらをご参照。
https://www.autobacs.com/static_html/shp/knowledge/oil.html
※エンジンオイルの基礎知識(AUTOBACS公式ホームページ)
市販車では車種にもよりますが、通常3か月から半年、3000kmから5000kmを目安に交換する方が多いと思います。交換を怠りオイルが汚れていくとエンジンの機能が落ちる…、不健康になります。スーパーGTでは、レース1ラウンドを目安と考えます。
55号車ARTA NSX GT3で言うと、毎レース、6リットルものエンジンオイルを使用しています。
55号車で使用しているエンジンオイルは、カストロールの10W40(粘度指数)、低温時も高温時もそれぞれ中間のものを使用しています。本来なら1レースと言わずもっと活用できるオイルではありますが、レース後、毎戦交換しエンジンもバラしてしまうので、オイルを全部抜いてボックスの中もきれいに洗浄してしまいます。
次のレースに向け、常に新しいものを使用し、最高のパフォーマンスを出せるようにしています。