一気に駆け抜けた2020年のシーズンが先般の最終戦を持って終了しました。
2020年ランキング
▽ドライバーランキング
8号車/ 野尻・福住54pt 5位
55号車/大湯45pt 4位、高木38pt 7位、松下7pt(2戦出場)23位
▽チームランキング
8号車68pt 7位
55号車 67pt 4位
最終戦
ARTA 8号車
第7戦の勝利でタイトル争いにも浮上、大逆転を狙うべく挑んだ最終戦。予選は、まさかの11番手とQ2進出ならず。ならば…、ここは奇策を打つしかなく。タイヤ無交換作戦が選択肢の一つに加えられました。日々、戦略がどうなるにせよ、人一倍ピット作業の練習を積み重ねて来たスタッフたち。決勝日はウォームアップ走行の前に、タイヤ無交換のシミューレ―ションを確認。いつもの動きを想定し見ていると、あれ?と戦略に気づきました。
冬場の公式戦の開催は稀。低温ということもありタイヤが持つ可能性が高く、4輪交換の他にも、無交換、2輪交換などの変則的な作業を視野にいれるチームもあり、特に予選で下位に沈んだ場合、逆転を狙う手段として考えます。もちろんレース中のタイヤの状況によりますが…。
いざ本番。スタートドライバーの野尻選手からGOサイン。無交換作戦敢行となり福住選手を温まったタイヤのままコースに送り出しました。
後半の福住選手のペースも速く、最終的に11番手から5位でチェッカー。作戦は大成功に終わりました。速さとレースの強さを携えたシーズン後半。この好調さは、ぜひ来年に活かしたいですね。
ARTA55号車
まずは、現地搬入日の午前中、スタッフが設営に精を出す中、今回も残念ながら欠場となった高木真一選手がピットへ姿を現しました。スタッフのみなが笑顔になり最後のレースを一緒に戦う心構えが出来ました。
それとは裏腹に翌日の公式練習開始早々、ステアリングを握る大湯選手からエンジンの不調が伝えられ最大の危機が訪れました。ガレージにクルマを入れ作業。エンジンは積み替えねばならず予選の出走を断念…という幕開け。その後、メカニックたちが午前3時まで作業しエンジンを載せ替え、決勝は最後尾からスタートする事となりました。朝、出勤して来たスタッフたちは、百戦錬磨でいつも通り。かなり眠かったはずですが…。
迎えた決勝は、29番手から猛烈に追い上げ22台抜きの7位でチェッカー。最後に訪れた困難もチームのみんなで乗り越えシーズンの幕を閉じました。タイトルはまた来年絶対に取り戻したいと思います! 今シーズンも応援ありがとうございました!