ARTA55号車 岡島慎太郎
今季データエンジニアからトラックエンジニアとなった岡島エンジニア。自らチャンピオンカーをオペレーションしていく責任からか、休日でも頭の中を55号車が走っているという彼の今季最大のピンチ?のレースウィークを追います。
レースウィーク直前、高木真一選手の欠場から急遽ドライバーを変更。タイトル争いを鑑みると一大事!しかし、残り2戦高木選手不在の残念な気持ちを乗り越え、大湯都史樹選手とハコ初経験の松下信治選手と共に頑張る!というチャレンジングな志を持って臨みました。いつも持参している大切な「勝守」も忘れません。
[設営日]
サーキットに到着後、搬入開始。設営が終わるとクルマのメンテナンスという流れ。この日時間をかけたのは、ドライバー交代の練習でした。土屋圭市エグゼクティブ・アドバイザーも現地入りし、一緒に見届けました。その後は、戦略、セッティングをドライバーたちとシェア。一日が終了。最低6時間の睡眠が理想。当然、夜更かしなしです。
[予選日]
早々に目覚めるも頭の中はクルマのこと。公式練習で松下選手のルーキーテストというタスクもありました。キャリアを考えると全く心配なく合格です。午前の走行を終え、ニュータイヤやもちろん予選の経験もない松下選手。リスクは負えないので、予選Q1を大湯選手、Q2を松下選手の出走としました。
予選が終わればもう決勝のこと。戦略的なことしか考えておらず、併せたセッティングと次から次へ…。そして、この日もドライバー交代の練習をしました。予選結果も上を見ればキリがないですが、問題なく一日が終了です。
[決勝日]
ウォームアップ走行の為に暖機をしようとした矢先、クルマにトラブル発生。メカニックたちの懸命な修復作業に感謝。決勝は手応えがあったものの、SCのタイミングもありポジションダウン。ただ二人のドライバーはベストな仕事をし、練習を重ねたドライバー交代もスムーズ、メカニックたちのミスもなく無事に終了。レース後、撤収作業ののち自走で帰路につきます。夕食は高速道路のサービスエリア。23時過ぎには御殿場に到着です。
[レース明け]
トランスポーターから、クルマ、備品等をおろし、クルマのトラブルの確認をしてからクルマをバラバラにしてメンテナンスです。
勝ったらやりたい事という質問に、海外留学の経験からか、日本人がやらない大騒ぎがしたいというエンジニア。一回一回噛みしめて喜びたいとのことです。そして、初めてトラックエンジニアになった年がスケジュール的に多忙。来年は楽になる!?訳もなく、今季スーパーGTが開催されていないサーキットもあるので、“初めて”の苦労は続きます。引き続き頑張りますので、応援してください!