ARTA SUPER GT500 #16 第8戦 決勝レポート | ARTA

2023.11.5

2023.11.5

ARTA SUPER GT500 #16 第8戦 決勝レポート

ウェットタイヤでは最速タイムを叩き出すも難しいレースで優勝には届かず

8号車と同じくウォームアップではスピードが無かったが、何とかチャンピオンへ望みをつなげる為、対策を練りスタートを待った。

スタートドライバーは大津弘樹選手だ。フォーメーションラップ先導のセーフティーカーがピットロードへ入り、スタートを切った。大津選手はポジションをひとつ落とし、1周目のストレートを10番手で通過。途中、雨が降り出したが、ウェットタイヤに変えるほどの雨ではなかったので走行を続けた。7周目から300クラスの後方集団に追いつき、更にペースの上がらない車が出てきたので、9周目に9番手にポジションを戻す。10周目に前方で接触があり、8番手に、17周目には前車のペナルティにより、7番手に浮上。21周目にはひとつポジションを落としてしまうが、ラップタイムは悪く無い。

22周目あたりからルーティンのピットインを行うチームが出始め、大津選手は34周目に2番手を走行。35周目あたりから少し雨が降り始めるが、序盤と同様、ウェットタイヤに履き替えるほどではなかった。41周目にルーティンのピットインを行うが、タイヤ無交換で福住仁嶺選手を送り出す。9番手でコースに復帰。

43周目の1コーナーで500クラスと300クラスの車両が接触し、FCYが導入される。44周目に解除され、リスタート。52周目に雨が再度降り出し、ピットはウェットタイヤの準備で慌ただしくなった。福住選手は55周目に3つポジションを落としてしまい、56周目にウェットタイヤに履き替える為、ピットイン。13番手でコースに復帰する。

ここで、トップを走行する車両がスピン。FCYが導入される。翌周にリスタートが切られた。福住選手は雨のコース上で、最も速いラップを叩き出し、前車を追う。終盤素晴らしい追い上げを見せた福住選手だったが、残り周回数も少なく、12位でレースを終えた。

今年は第5戦鈴鹿で優勝し、終盤チャンピオン争いに加わったが、来年は更に飛躍し、強いチームとして戦って行きたい。


鈴木亜久里監督

鈴木亜久里監督のコメント

「チャンピオンの可能性があったものの、自力チャンピオンは無かったから、勝つ事だけに集中しようと思っていたんだけど、歯車がかみ合わなかったね。チームは色々な戦略を考えてくれていたんだけど、もう少しスピードが足りなかった。消化不良なレースだったけど、精一杯戦えたので、来年に向けて良い準備が出来たと思っています。来年は8号車とともにチャンピオンを目指しますので、応援宜しくお願いします。今年、応援して下さったファンの皆さま、ご支援して下さったスポンサーさん、ありがとうございました。来年も宜しくお願いします」

土屋圭市アドバイザー

土屋圭市アドバイザーのコメント

「8に比べてペースが上がらなかったけど、こちらも内容は濃かったね。タイヤ無交換作戦で挑戦してみたり、終盤の雨でウェットに変えてみたりと、色々なデータも取れたので、来年に向けて良い準備が出来たと思うね。今年も応援して下さった皆様に感謝します。来年は8号車とチャンピオン争いが出来るように頑張ります」

田中洋克チームディレクター

田中洋克チームディレクターのコメント

「優勝する事しか見ていなかったので、コンサバな作戦は取らないように考えていました。状況を見ながらチャンスを伺うような作戦と取ろうと思っていたのですが、今日のレースはあまり荒れなかったですし、終盤にFCYは出たものの、ドライバー交代した後だったので、逆転のチャンスはありませんでした。終盤のウェットタイヤに履き替えた時は良いペースで走れて、チームの良い判断だったと思います。最終戦で良いレースが出来なかったのは残念でしたが、来年に向けた事を考えると良いレースが出来たと思います。今年1年ありがとうございました。
来年はチャンピオン争いが出来るように頑張ります」

福住仁嶺選手

福住仁嶺選手のコメント

「大津さんがかなり難しいコンディションの中でもラップタイムを大きく落とす事なく、但し、周りと比べると厳しかったですが、最後まで何があるか分からないので、その中でタイヤ無交換を選んだんですけど、途中雨が降ってきたというのもありますし、燃料積んだ後のバランスはあまり良く無くて、もう少し早めにピットに入っていれば可能性があったのかな?と思いますが、そこは自分の判断のミスもあったと思うので、そこはチームに申し訳ないと思っています。最後残念な結果で悔しいです。今年も応援して下さったファンの方々、ご支援して下さった皆様に感謝します。ありがとうございました」

大津弘樹選手

大津弘樹選手のコメント

「全てが後手に回ってしまってそもそもペースも良く無かったですし、序盤で戦略を変えるべきだったかな?と思っています。しかし、始めは引っ張って、そのまま燃料を軽くする作戦だったり、タイヤ無交換して前に出るという作戦でしたが、ペースが無かったので、タイヤを変えたとしても厳しかったと思っています。仁嶺は最後にウェットタイヤに履き替えてもうワンチャンス狙っていましたが、なかなかうまく行きませんでした。もう少し出来る事があったと思うので、反省が残るレースでした。今年、1年応援して下さった皆様に感謝します。ありがとうございました」

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