大湯の怪我を乗り越えてのアタックもあり、明日は2列目3番手から優勝を目指す
第3戦から2ヶ月ぶりのSUPER GTだが、大湯都史樹選手がトレーニング中に負傷してしまい、出場が出来るかどうか判断が難しかったので、第3ドライバーとして木村偉織選手を迎え入れて第4戦に挑む事になった。
木村選手はARTAのドライバーとしてGT300クラスで戦い、最終戦では見事優勝を果たしている。GT500クラスでも十分戦える実力を持った選手だ。
午前のフリー走行で野尻智紀選手が車のセットアップを進め、大湯選手に交代。怪我の影響は殆どなくドライブする事が出来た。車の状態は良く2番手でセッションを終えた。
フリー走行後に行われるFCY(フルコースイエロー)のチェック走行で木村選手も車の状態を確認する事が出来た。
予選はQ1に野尻選手がアタックする事になった。車のフィーリングはとても良かったらしく、3番手でQ1を通過。大湯選手につないだ。
大湯選手は怪我の痛みが出るとしたら、予選のアタックが一番心配だ、と言っており、慎重にタイヤに熱を入れてからアタックに入って行った。2回タイムアタックを行い、3番手のタイムを叩き出し、明日は2列目からのスタートとなる。優勝を期待したい。
鈴木亜久里監督のコメント
「大湯の怪我が心配だったけど、何とか走れたのが良かったね。本人も大丈夫そうなので、明日が楽しみだけど、勝てるようにしっかり準備していきたいね」
土屋圭市アドバイザーのコメント
「大湯の怪我が心配だったけど、問題なく走る事が出来て良かった。偉織に来てもらったけど、いつか500クラスに乗るために、色々と吸収していって欲しいね。明日は天気が心配だけど、どんな天候でもしっかり対応出来るようにしておきます」
田中洋克チームディレクターのコメント
「朝の走行はセットで納得いかないところがあったのですが、十分予選に向けて修正出来るところもありましたし、16号車のデータもあったので、午前は2位で終える事が出来たのだと思います。大湯が心配でしたが、予選もしっかり走れたので安心しました。予選で大湯をQ1、Q2どちらでドライブしてもらうか迷いましたが、最終的にQ2に乗ってもらう事にしました。見事に3番手のタイムを出してくれてよかったです。明日は天候が心配されますが、天候に左右されないような準備をしたいと思っています」
野尻智紀選手のコメント
「今週はウェイトが軽いのと、前回も調子が良かったので、今回は勝つべきレースだと思っています。ポールを獲りたかったというのはありますが、良い位置に来られたと思っています。明日の天候はどうなるか分かりませんが、しっかり戦えるように準備したいです」
大湯都史樹選手のコメント
「万全の状態で臨めているわけではありませんが、Q1野尻選手は良いタイムを出してQ2につないでくれて、ボクも全力出し切ってミスもなく、終われました。今できる事は全て出し切れたと思います。僅差だったので、ポールを獲れなかったのは非常に悔しいですが、そこは色々な要因があると思うので、解析していきたいと思いますが、決勝に向けて準備をしていく事が大事だと思っていますし、下位に沈んだチームも優勝を目指して頑張って追い上げてくると思いますので、皆に負けないように準備していきたいと思います」
木村偉織選手のコメント
「今回、大湯選手の負傷により、第3ドライバーとして登録させてもらい、貴重な経験をさせてもらいました。もちろん大湯選手が走ってチャンピオンシップを戦う事が重要なのですが、自分が必要とされる時は全力を出して良いパフォーマンスを発揮出来るように準備しています。今回はFCYの時に初の500クラスを経験させてもらいましたが、今後につながるように野尻選手、大湯選手の走行やGT500の戦い方を勉強していきたいと思います」