見事な2連勝! 最終戦も気を引き締めて結果を出したい
秋とは思えないほど気温が高い中で始まった第7戦決勝レース。レース前のウォームアップ走行での感触も良く、表彰台も狙えそうな手応えだ。
スタートドライバーを務める福住仁嶺は2周のフォーメーションラップのあと好スタートを切り、1コーナーで2番手に浮上する。しかし、途中でひとつポジションを落とし、3番手でストレートに戻ってきた。その後はタイヤを労りながら順調に周回を重ねる。
10周を過ぎたところで他車の接触があり、FCYが導入されたが、すぐにコースがクリアとなり解除された。
15周目には2度目のFCYが導入されるが、この時点でトップと約6秒差がついてしまうが、FCY解除後の福住のペースはトップ2台より良く、徐々に差を縮めて行く。
23周目にルーティンのピットインで野尻智紀に交代。野尻は10番手でコースに復帰。2番手を争っていた車両が翌周にピットイン。その次の周に野尻はその車両を攻略し、実質2番手に浮上。見た目の順位は4番手だ。
トップを争う車両の中で、野尻は最も速いペースで周回を重ねて行った。31周目に正規の順位に戻り、野尻は2番手を走行。この時点でトップとの差は約3秒。トップの車両のラップタイムはほぼ同じで差を縮めるのが難しい状況だが、それでも野尻はプッシュし58周目には背後まで迫るが、抜くに至らない。
しかし、最終ラップでトップ車両にガス欠らしき症状が出てスローダウン。野尻はトップに躍り出て優勝。2連勝を達成した。最終戦でも優勝を目指し戦って行きたい。
鈴木亜久里監督のコメント
「何だかドラマのようなレースだったね。しかし、皆良く頑張ってくれて出た結果だと思う。嬉しいけど、最終戦もしっかり戦って結果を出したいね」
ライアン・ディングル エンジニアのコメント
「2人のドライバーがすごく良いレースをしてくれました。トップ車両はピットタイミングと時間はかなり攻めたんじゃないかな、と思います。野尻もそれを知っていてプッシュしてプレッシャーをかけ続けましたので、それが良かったのかも知れません。オートポリスはRelief、今日はJOYです、本当に嬉しい。最終戦に向けてはチャンピオンを狙えるようにしっかり準備していきたいです」
野尻智紀選手のコメント
「運に恵まれたところもありますが、それも勝てた大きな要素だと思います。これに浮かれることなく、次のレースでも勝てるようにしっかりと気を引き締めて準備していきたいです。沢山の方々に応援してもらっていますので、最終戦も優勝したいと思います。」
福住仁嶺選手のコメント
「序盤ミスがあったので、それがなければもう少し楽に勝てたかも知れません。反省点が凄く残るレースだったと思います。途中、離されてしまうところもありましたが、最終的に追いつく事も出来ました。トップ車両の給油時間が短かったので、それは少しびっくりしていましたが、野尻さんもそれをわかっていて、最後まで追い詰める事が出来たのでガス欠まで追い込む事が出来たと思います」
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