ARTA SUPER GT500 第5戦 決勝レポート | ARTA

2021.9.12

2021.9.12

ARTA SUPER GT500 第5戦 決勝レポート

ペナルティがペナルティを呼ぶ負のスパイラルに。しかしマシンは好調なので次戦に望みをつなぐ

スポーツランドSUGOは朝から天候に恵まれ、絶好のレース観戦日和となった。

フォーメーションラップは2周の予定だったが、隊列が整わなかったという理由で3周後にスタートが切られた。決勝レースは84周だったが、これにより83周のレースとなった。

スタートを担当した野尻智紀は後続車との間合いを図りながらスタートを切り、トップをキープしたまま、1周目を終える。2番手の車に猛追されるが、4周目を過ぎたあたりから徐々に差を広げて行く。10周目には2番手に7秒以上の差をつけて独走状態。野尻は30周目で2番手に16秒の差をつけて、31周目にルーティンのピットイン。福住仁嶺に交代。

福住は8番手でコースに復帰。37周目には元の順位の1番手に復帰。そのまま福住はトップを快走。しかし、ルーティンのピットインで作業違反があり、ドライブスルーペナルティーを受けてしまう。しかし、ここで19号車が最終コーナーで止まってしまい、セーフティーカーが導入された。SC解除前の53周目にピットレーンがオープンになったが、54周目に誤ってドライブスルーペナルティーを消化してしまう。これに対してさらにペナルティーが課され、再度ドライブスルーペナルティーを受けてしまった。

55周目にSCが解除され、福住は13番手までポジションダウン。その後、14号車がストレートエンドで止まってしまい、フルコースイエロー(FCY)が導入される。翌周には解除され、この時点で福住は11番手を走行。しかし、ドライブスルーペナルティーのピットロード出口で信号を見落としてしまったため、ピットストップペナルティを受けてしまう。しかし、前車にトラブルが生じ、76周目にはポイント圏内の10番手までポジションアップ。そのままチェッカーを受け、困難なレースではあったが、貴重なポイントを獲得した。


鈴木亜久里監督のコメント

「作業違反でペナルティーを受けてしまって、ズルズルと負のスパイラルに飲み込まれてしまった。速さがあっただけに悔しいね。でも、こんな状況でポイントを獲れたので、まだ運が残っていると思うので、残り3戦全勝するつもりで頑張ります」

ライアン・ディングル エンジニアのコメント

「悔しいの一言です。最初のスティントは野尻選手が燃費もキープしながらあの速さで走ってくれて、2番手との差も大きかったので、余裕を持たせて作業をさせるべきでした。この失敗は次に生かしたいです」

野尻智紀選手のコメント

「レースとしては恥ずかしいし、情けない気持ちですし、応援して下さってくれた人たちに申し訳ない気持ちです。チームを引っ張っていく立場として、もっと真っ直ぐに取り組める姿勢を保てなかった責任を感じています。あそこでボクがもう一言言えれば変わっていたのかも知れないし、ボクにもっと出来る事があったと思うと悔しいです。また次に向けて精一杯頑張ります」

福住仁嶺選手のコメント

「野尻さんがあれだけマージンを作ってくれましたし、車の速さもあったので悔しい気持ちです。しかし、こんな状況でもポイントが獲れたので、残りのレースも全力で戦っていきたいです」

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