セット決まらず難しい予選、明日は20番手からポイントを狙う
昨年のツインリンクもてぎでのレースは予選が不調だったが、決勝では何とか挽回してポイントを獲得出来た。今年は真夏に行われるレースなので、暑さ対策も考慮しながら昨年以上の結果を期待したい。
しかし、チームは走り出しから厳しい現実に直面する。開幕から車のバランスは非常に良かったので、そのベーシックなセットで車両を持ち込んだが、思うように上位に食い込めずにいた。午前のセッションは11番手。予想外のポジションだった。
チームは予選に向けてセットをアジャストしてQ1に挑んだ。今回も予選は2組に分けられ、#55 ARTA NSX GT3はA組で、高木真一がステアリングを握った。
高木は前後の車両と間合いを取りながらアタックを開始した。車のパフォーマンスを最大限に引き出した高木だったが、わずかな差でQ1突破はならなかった。
抜くことが難しいサーキットではあるが、セッション中のロングランのラップタイムは速さと安定性があるので、明日のレースは1ポイントでも多く獲得出来るように挑みたい。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「昨年から今までが良すぎたのかな?こういう事もあるので、気を落とさずに明日追い上げられるように準備をしていきたいです」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「もてぎは昨年のパフォーマンスが高くなかったので、今シーズン進めているセットアップのコンセプトで持ち込みました。しかし、午前のセッションからパフォーマンスはそれほど高くなくて、低速のところでバランスが合うようにしてしまった感じがします。予選に対して原因である部分を見直してセット変更をしていったのですが、バランス的には改善されたところがありましたが、他のところでパフォーマンスがあまり高くありませんでした。
明日に関してはFCYの訓練中に決勝の方向性が見えたところがあるので、分析して明日追い上げられるようにしたいと思っています」
高木真一選手のコメント
「上手く行かなかったですね。朝の走行からパフォーマンスがそれほど高く無かったので、予選に向けていいだろうと思われるセットを進めたのですが、予想より車の動きが大きく出てしまって上手く走り切る事が出来ませんでした。タイヤ自体はレース向けのものを使ったので、Q1突破はギリギリかな?と思っていたのですが、ちょっとしたミスでQ1を突破出来ませんでした。決勝はポジティブに考えていますし、安定したタイムが出る車だと思っていますので、後方からのスタートではありますが、戦略も上手く組んで1ポイントでも多く獲得したいと思っています」
佐藤蓮選手のコメント
「サーキット入りする前からチームとのコミュニケーションで今回のもてぎは苦戦するだろうという話はしていて、フリープラクティスからなかなか良いタイムを出す事が出来ませんでした。セットアップの変更で何とか予選で上位に行けるよう頑張ったんですけど、セットの方向性で違うところがあったのかも知れないと思いました。ロングに関しては期待出来るところがあると思うので、ひとつずつ順位を上げていけるように準備していきたいです」
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