2年ぶりの開催となったゴールデンウィークのSUPER GT第2戦富士大会。新型コロナウイルスの影響で観客数を制限して行われたのだが、会場の熱気は例年と変わらないものがあり、コロナ禍でもレースを楽しもうとするファンの姿が印象的だった。
そんな会場内を少しでも盛り上げるべく、ARTA GALSの6人も奮闘。今回ははらことはと藤澤響花にレースウィークを振り返ってもらった。
「自分がグリッドを担当したレースで表彰台は嬉しい!」~藤澤響花~
今回は高木真一/佐藤蓮組の55号車ARTA NSX GT3のグリッドボードを担当した藤澤響花。レースクイーン2年目で、昨年はコロナ禍の影響で活動にも様々な制限があったため、今回は色々な光景が新鮮に感じたという。
この1年、SNSやライブ配信などでのファンの方との交流をして私のことを知ってくれている人が多かったので、グリッドと観客席で距離はありましたがコミュニケーションがとれたのが嬉しかったですね」
ちょうど観客席側のグリッドだったので、皆さんの顔も分かりました。また今回はARTAファンシートの一般販売がなかったので、いつもと比べるとARTAのファンの方が散らばって座っているのも分かりました。ARTAの帽子はオレンジ色で目立つので、それを目印に皆さんを見つけていました」
その中でも、驚いたというのがピットビューイング。通常、SUPER GTではピットウォークというイベントがあり、週末の中でも一番の盛り上がりをみせるのだが、コロナ禍ということもあり、ドライバーのサイン会なども行われない規模を大幅に縮小した形に変更された。
レースクイーンを撮影するチャンスはあるが、ソーシャルディスタンス確保のために距離も大きく取られ、人数も制限されているのだが、それでも藤澤にとっては新鮮な経験だった。
「昨年は1回しかできなかったので、これで2回目でしたがたっぷり時間もあり『こんなに人が多いんだ!』と思いました。今回、コスチュームが少し新しくなっていたのもあり、皆さん注目してくださったのかなと思います」
今回、藤澤がグリッドボードを担当した55号車は終始安定した走りで3位を獲得。高木と佐藤が表彰台に立つ姿を下から眺め、感慨深い表情を見せていた。
「55号車が表彰台に上がってくれて嬉しかったです。佐藤選手の粘り強さもカッコよかったです!しかも、今回は自分がグリッドボードを担当して、それで良い結果だったので、すごく嬉しかったです!」
「ARTAを応援してくれるファンの方は積極的に覚えていきたい」~はらことは~
一方、野尻智紀/福住仁嶺組の8号車ARTA NSX-GTのグリッドボードを担当したはらことは。レースクイーンの経験は豊富な彼女だが、最前列のグリッドを経験することは滅多にない。それだけに、2番グリッドからみた光景は特別なものだったという。
「今回、8号車はフロントローからのスタートだったのですが、グリッドボードを持っても、前に誰もいないという光景は……気持ちいいですね。鳥肌が立ちました!」
今回ARTA GALSには、普段とは違ったミッションがあった。グランドスタンド裏にあるイベント広場に設けられたオフィシャルステージのコンテンツで「オートバックス ステージ」が新たに追加され、オートバックスに関する様々なPRを行ったのだ。
「前回と違ったのはオートバックスステージがあって、キャンペーンの紹介などを行ったことです。10分お時間をいただいていたので、話すことの練習も、大変でしたね」
「個々でそれぞれ練習はできますが、全体を通した合わせの練習というのはみんなが集まった時じゃないとできないので、そこがいつもとは違いました」
レースでは終始トップ争いに絡み、時にはオーバーテイクも決める活躍を見せた8号車は痛恨のペナルティにより8位でフィニッシュとなってしまったが、存在感溢れる走りを披露した。応援していたARTA GALSたちも、オレンジのマシンの勇姿に興奮しっぱなしだったという。
「レースは心臓が持たないというか……ずっとハラハラした展開で興奮しっぱなしでした!8号車に関しては悔しい結果でしたけど、終始興奮してワクワクさせてくれるレースをしてくれるチームに感謝です」
そして、ピットビューイングではARTA GALS同士で、こんなやりとりがあったという。
「ピットビューイングも、ファンの皆さんの顔が分かるような距離でしたし、横にいる綾瀬さんはARTAで先輩なので、あの方はARTAをずっと推してくれているファンの方だよと教えてくれたりして、私も『そうなんだ!お名前は?』という話もレースクイーン同士でしています。私もファンの方は積極的に覚えていきたいなと思っています」
ARTAを応援してくれるファンをより大切にしていきたいという思い、それを自分だけではなくメンバーに伝えて、今年だけではなく来年・再来年と交流の輪をつなげていきたい……。普段は“クール”な印象でサーキットに立つことが多いARTA GALSだが、ファンを大事にしていきたいという“優しさ”も垣間見えた富士大会だった。
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