佐藤蓮は初めてのレースながらアクティブな走りを見せるも接触して初戦は終了
スタート前のウォームアップでは決勝のセット確認を行った。オフシーズンのテストから悩んでいたオーバーステアが消えたようだ。セット変更の方向性は間違っていなかった。
スタートは高木真一。順位をキープしたまま周回を重ねる。6周目にGT300車両がコースアウトしてしまい、セーフティーカーが導入される。SC導入中にエンジニアがトップグループのタイムと遜色ないタイムで走行している事を無線で高木に伝えた。上位への進出は十分にチャンスがあるようだ。
12周目にリスタートが切られた。高木のペースは良く13周目に8番手にポジションアップ。高木は長年のライバルでもある新田選手の背後につけ順位争いを展開。しかし、なかなか抜くに至らず、ペースを上げられない。26周を過ぎたあたりから、徐々にルーティンのピットインを行うチームが出てくる。
30周目に1コーナーでGT300クラスの車両がコースアウト。このタイミングで急遽高木をピットインさせ、佐藤蓮に交代。ピットアウトさせた直後にセーフティーカーが導入され、ギリギリでルーティンのピット作業を終える事に成功。
14番手でコースに復帰。38周目にリスタートが切られ、他車のピットインもあり、この時点で11番手まで順位を戻す。佐藤は安定したペースで50周目までにポイント圏内の8番手まで順位を挽回。そのまま8番手で周回を重ねるが、67周目のヘアピンで順位を争っていた車両と接触してしまう。
7番手までポジションをアップするものの、ドライブスルーペナルティを受けてしまう。車両も破損してしまったので、そのままピットに入りレースを終えた。佐藤のアグレッシブな走りは次のレースに期待を持たせるものだった。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「昨年の大湯もそうだけど、若いドライバーは勢いがあっていいね。接触してしまったけどそれも経験だね。これで色々な事を吸収していって、この1年で佐藤蓮は大きく化けるだろうね」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「苦しいレースでしたね。ウォームアップは悪くなかったのですが、最初のスティントで96号車に引っかかってしまいましたが、そこで抜けていれば展開は変わっていたと思います。SCが入りそうだったので、ドタバタでしたが、ピットインしてメカニックも上手く対応してくれたので、そこまでは良かったです。セカンドスティントは前の31号車をなかなか抜けなくて、オーバーテイクのタイミングで500の車両がいてスペースも無かったので接触は悔やまれますが、蓮はスピードがあるので、次回以降が楽しみです」
高木真一選手のコメント
「車は前半そんなに調子は悪くなかったですが、周りの車を抜くこところまでは行きませんでした。ロータスだけは何とかSCの後にこちらのタイヤの状態が良かったので抜くことが出来ました。新田さんの車はストレートが速くて抜くまでに至りませんでした。車は速いんですけど、まだ抜けるような車に仕上がっていないので、無理せず状況を見ながらレースを戦っていました。ピットのタイミングなどで何台か前に行かれてしまい、抜くのが難しいサーキットなので、順位を上げるのに苦労しました。蓮はこれから経験を積んで、一緒に結果を残していきたいですね」
佐藤蓮選手のコメント
「ペース的には悪くなかったのですが、後半31号車とのバトルでスペースの無いところで判断ミスもあり接触してしまいましたので、これは大きな反省点です。しかし、シーズンは始まったばかりなので、気持ちを切り替えて次回に向けて準備していきたいです」
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