前回のペナルティを払拭するような見事な予選 明日は3位からトップを目指す
開幕戦はペナルティによりポイント獲得はならなかったが、難しいコンディションの中、善戦したレースと言えるだろう。#16 ARTA MUGEN NSX-GTも、ここ富士は得意とするコースだ。3月の富士の公式テストでは、殆どドライコンディションで走れていないので、今朝のフリー走行がドライでまともに走れたセッションとなった。それでも3番手のタイムを記録し、予選に期待がかかった。
サクセスウェイトを積んでいない16号車だったが、決勝では硬めのタイヤでスタートすることを決めていたので、予選の順位はあまり期待していなかったが、Q1でアタックした大津弘樹選手は1位のタイムを記録して戻ってきた。
Q2は気温が下がったものの、車のセットは変更せずに福住仁嶺選手はアタックへ入っていった。
順調なアタックに見えたが、チームメイトの8号車とは違う症状のトラブルが出てしまい、納得のいくアタックは出来なかったものの、3番手のタイムを記録する事が出来た。
好位置からスタート出来るものの、明日は長距離レースなので、トラブルに巻き込まれず、頂点を目指して戦っていきたい。
鈴木亜久里監督のコメント
「大津は見事なアタックを見せてくれたね。Q2はトラブルが出てしまったけど、それでも仁嶺は3番手のタイムを出して戻ってきてくれた。期待が持てるよね。でもトラブルの原因をしっかり対策して、しっかりと結果を出したいね」
土屋圭市アドバイザーのコメント
「大津のQ1でのトップタイムは凄かったね。Q2はトラブルがあって仁嶺には悪いことをしちゃったけど、3番手なんでトップを狙える位置だから、油断せずにガンガン行きたいね」
田中洋克チームディレクターのコメント
「タイヤの使い方に少し不安がありましたが、Q1では大津選手がトップタイムを出してくれたので、自分たちが考える方向性は悪く無かったと思っています。Q2はトラブルが出てしまいましたが、それを踏まえてももう少しタイムが出ると思っていました。しっかり解析して明日に向けて準備をします。明日は期待していて下さい」
福住仁嶺選手のコメント
「大津選手がQ1でトップタイムを出してきてくれたので、プレッシャーのかかる予選でした。しかし、走り出してすぐにポテンシャルの高いセットになっていると感じたので、タイムを出す自信はありました。自分自身のミスもあり、ポールを獲る事が出来ずに非常に悔しい思いですが、明日は勝てるポジションでありますし、長いレースで何があるか分かりませんが、しっかりと戦って結果を出します」
大津弘樹選手のコメント
「フリーから予選にかけて改善したセットがとても良かったですし、タイヤもピークグリップがしっかりしていたので、手応えを感じながらアタック出来て、Q1でトップタイムを出せました。自分は他チームから移籍してきて、初めての予選でしっかりと結果を出せたのは自信になりました。Q2は気温も下がってきたというのもありますが、決勝を見据えてハードタイヤを履いているので、難しかったところもあったと思いますが、それでも仁嶺は3番手のタイムを出してくれたので、十分戦える位置にいるので、明日は勝ちに行きたいです」