ARTA SUPER GT500 #8 第1戦 決勝レポート | ARTA

2023.4.16

2023.4.16

ARTA SUPER GT500 #8 第1戦 決勝レポート

一時はペナルティで最後尾になるもあきらめず3位表彰台

今日の岡山国際サーキットは昨日の雨が嘘のような晴天だ。しかし、雨の予報もあり、この開幕戦がどのような展開になるかが楽しみだ。さて、#8 ARTA MUGEN NSX-GTだが、昨年からモノコックに不具合があり、安全の為に開幕直前に交換する事になった。規則により、レース中にペナルティを受けなければならないが、何とかポイントを獲得できるレースをしたい。

パレードラップ、フォーメーションラップからスタートが切られた。レーダーではスタート後15分後くらいに雨が降る予想だったが、フォーメーションラップ中にわずかに雨が降り始めたが、タイヤを交換するほどの雨ではない。

スタートドライバーは大湯都史樹選手。クリーンスタートだったが、順位を落としてしまい、1周目は12番手でストレートを通過。4周目のストレートで前述したペナルティのボードが提示された。

5周目に5秒のピットストップペナルティを受け、コースに復帰。15番手まで順位を落としてしまう。ここで前がいなくなった大湯選手はトップグループと同じラップタイムで前車を追っていく。10周目に入ったところで雨が徐々に降り始めた。15周目には雨足が強くなり、タイヤ交換を行うためにピットイン。前の周で300クラスの車両がコースアウト、FCYの後、セーフティーカーが導入される。

18周目には並び替えの為、メインストレートで全車ストップ。これにより、ペナルティの差が縮まる事になる。

隊列が整ったところでセーフティーカーが先導しながら周回を重ねる。

22周目にリスタートが切られた。この時点で大湯選手は11番手だったが、次の周にひとつ順位を上げ、ポイント圏内を走行。大湯選手のペースは良く、翌周には9番手に浮上。31周目には2台抜き、7番手までポジションを上げる。雨は既に止んでおり、33周目を過ぎたあたりから路面が乾き始めた。FCY中のピットインでペナルティを受けた車があり、38周目には順位を5番手まで上げる。好調な大湯選手は41周目には表彰台圏内の3番手まで順位を上げたところでルーティンのピットイン。野尻智紀選手に後半を託した。野尻選手は10番手でコースに復帰。他車のルーティンのピットインもあり、43周目には8番手、44周目には6番手と徐々に順位を回復。

47周目に300クラスの車両がコースアウトしてFCYが導入され、雨も降り始めてきた。50周目にリスタートが切られたが、300クラスの車両がコースアウトしてしまい、セーフティーカーが導入される。野尻選手はここでウェットタイヤに交換。この時点で野尻選手は4番手を走行。しかし、54周目に赤旗で中断されてしまう。

赤旗が解除になり、セーフティーカー先導でリスタートが切られる。雨が強くなってきたため、タイヤ交換のために数台がピットに入ったが、ホイールナットを締めないまま出て行った車両がコース途中で止まってしまったため、セーフティーカーの先導が延長される。

60周目にリスタートが切られる予定だったが、300クラスの車両のホイールが外れてしまい、セーフティーカーが更に延長されたが、雨足が強くなってきた為、再び赤旗中断となる。

16時20分にセーフティーカー先導でリスタートが切られたが、雨量が減らないため、赤旗中断になり、このままチェッカーとなった。8号車はペナルティを受けながらも、3位表彰台で幸先良いスタートを切った。


鈴木亜久里監督

鈴木亜久里監督のコメント

「ペナルティを受けてしまったので、今回は難しいと思っていたら、色々と好転して3位を獲れたのは良かったね。でも本当に疲れたレースだった」

土屋圭市アドバイザー

土屋圭市アドバイザーのコメント

「ペナルティを受けて最後尾まで落ちて3位は素晴らしい結果だったと思います。難しい状況の中、良く頑張ってくれてとても嬉しいです」

田中洋克チームディレクター

田中洋克チームディレクターのコメント

「ペナルティがあったんですけど、天候が荒れるのはある程度、予想は出来ていたのですが、それを味方にして何とか順位を上げる事が出来ました。最後は赤旗で終わったのですが、あのままレースが続けられれば順位を上げる手応えがあったので、それは少し残念だったと思います」

野尻智紀選手

野尻智紀選手のコメント

「チームも頑張ってくれていましたが、最後は赤旗で終わってしまいましたが、リスタート出来ていれば、優勝を狙えたかも知れないという思いもあるのですが、この新しいチームとしてこの3位はとても価値のあるものだと思いますし、このようなレースを戦えてチームワークが強固になると思うので、ドライバー2人とチームで積み上げて頑張っていきたいです。ありがとうございました」

大湯都史樹選手

大湯都史樹選手のコメント

「こんな事があっていいのか?と思うほど、沢山の事がありました。ミラクルもあればペナルティストップもあり、最後、赤旗で終わってしまいましたが、もしかしたらその赤旗後のリスタートでトップを狙えるチャンスを作れたかも知れないので、それは残念でした。野尻さんもやり切れない部分があったと思いますが、でもこんな状況の中で3位を獲れたのは、自信につながりましたし、しっかりポイントと獲れたのは良かったと思います。この流れに乗って次のレースもポイントを積み重ねてチャンピオンを獲れる流れを作っていきたいと思います」

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