Q1でのアタックタイミングが合わず9位でQ2進出ならず
GT500クラスに2台で参戦する事になったARTAは、昨年の8号車のドライバーだった福住仁嶺選手が2023年の16号車のドライバーとして参戦。パートナーは大津弘樹選手だ。シーズン前のテストでは、2人のコンビネーションはとても良く、初めての組み合わせとは思えないパフォーマンスを発揮している。午前のフリー走行はコンディションが安定していなかったが、5番手でセッションを終え、チームやドライバーはQ2進出の手応えを得ていた。
Q1が始まる前に雨が強くなりはじめたので、各セッションが5分延長された。300クラスのQ1がA組、B組と行われたので、500クラスのQ1はその分開始が遅れた。Q1を担当した福住選手はタイヤを暖めながら前後との間合いを取ってアタックに入って行った。しかし、最初のアタックで他車に引っかかってしまい、満足いくアタックが出来なかった。
しかし、5分延長されたおかげでクールダウンの走行を挟んで再度アタックをすることが出来た。この時はタイヤのグリップのピークを過ぎていたが、福住選手はQ2に進出するタイムを出せなかったものの、あと一歩の9番手のタイムを記録する事が出来た。Q2に進めなかったものの、非常にポジティブな内容の予選だったと言えるだろう。明日は表彰台を目指して頑張りたい。
鈴木亜久里監督のコメント
「タイムアタックに出るタイミングがうまく行かなかったね。間合いを取るのがなかなかうまく行かなくて、悔しいです」
土屋圭市アドバイザーのコメント
「Q2へ行けるだけのパフォーマンスはあったんだけど、前に引っかかっちゃった。タイミングが難しかったね。速い車なので、明日は追い上げるしかないね」
田中洋克チームディレクターのコメント
「フリーは悪くなかったですし、Q1を突破出来る手応えはありました。Q1はソフトで出て行って、8号車はミディアムで出て行ったのですが、そのウォームアップの違いで前後の車との間隔を上手くコントロール出来なかった事に悔いが残りますね。明日はドライでスタート出来るので、気持ち切り替えて前に行けるように準備します」
福住仁嶺選手のコメント
「Q2に進む事が出来なくてとても申し訳ない気持ちなのです。状況としてはタイムを出すタイミングや場所も良くなかったのと、タイヤのピークが来ているところでタイムを出す事が出来ませんでした。痛い結果ではありますが、まだ始まったばかりですし、気持ちを切り替えて明日のレースに取り組みたいと思います」
大津弘樹選手のコメント
「今日は1日通して1周も出来ていなかったのですが、選択したところは悪くなかったと思います。しかし、タイミングとかはこういったコンディションでは重要で、刻々と変わるコンディションに合わせなければならないという中でパフォーマンスを出し切れなかったのが悔しいですけど、明日は9番手スタートですし、まだまだチャンスはあると思うので、粘り強く頑張りたいと思います」