序盤の接触で結果は出ずも、来年につながる走りができた
秋晴れのモビリティリゾートもてぎは少し汗ばむほどの気温で、各チームのタイヤの硬さによっては予想外の結果を招くかも知れない。
フォーメーションラップ2周のあとスタートが切られた。スタートは野尻智紀選手。1台を抜いて5番手で走行していたが、5コーナーで前車をアウト側から抜きにかかったが、内側の車がハーフスピンをして接触してしまう。野尻選手は押し出されるようにスピンを喫してしまい最後尾まで落ちてしまう。
接触した車は8周目にドライブスルーペナルティを受け、更にその周の3コーナーで500クラスと300クラスの多重クラッシュがあり、野尻はポイント圏内の10番手までポジションアップ。FCYが導入されるが、直後にセーフティーカーが導入される。セーフティーカー導入中の14周目にメインストレートで300クラスが接触してしまい、セーフティーカーの導入が延長された。事故処理に時間がかかり、20周目にレースが再開。
22周目にルーティンのピットインを行い、福住仁嶺選手に交代。11番手でコースに復帰。25周目には10番手にポジションを上げる。
39周目の5コーナー立ち上がりでひとつ順位をおとしてしまうが、45周目に10番手、53周目に9番手とじわじわポジションを上げて行く。
終盤の59周目に前車を抜いて8番手にポジションアップ。そのまま最後まで走り切り8位でチェッカーを受けた。
鈴木亜久里監督のコメント
「1周目の接触が痛かったね。でもレースなので仕方ないけど、レースの内容が良かっただけに悔しさもあるね。今年はなかなか良い結果につながらなかったので、この悔しさは来年取り返すよ。応援して下さったファンの皆さま、ご支援下さったご協賛企業の皆さま、今年も本当にありがとうございました。来年は強くなって帰ってきますので、来年もどうぞ宜しくお願いします」
伊与木仁 エンジニアのコメント
「スタートで順位をひとつ上げて更にもうひとつポジションを上げられるかと思ったら接触しちゃいました。相手がブレーキをロックさせて当たってきてしまった感じでしたが、順位は最後尾まで落ちてしまいましたが、幸いダメージが無かったので、レースを続けることが出来ました。後半の仁嶺も順位を上げてくれて結果的には8位でポイントを獲れました。数字で言うと良くない順位ですが、レース内容としては評価出来ると思います」
野尻智紀選手のコメント
「レースとしては序盤に接触があって残念な結果になってしまいましたが、自分の中ではしっかり順位を挽回するつもりで、ぎりぎりのところまで攻めて走ったし、自分としては思っていたような姿勢でレースは出来ましたが、結果につながらなかったのは残念です。あとは、結果から分かるように、これが今の僕達の力なので、今後に向けてどうやって力をつけていけるか考えていければと思います。応援して下さったファンの方々、スポンサーさん、今年もありがとうございました。良い結果をお届けすることが出来ませんでしたが、来年は最後までチャンピオン争いに加わり、結果を残せるように準備していきたいと思っています」
福住仁嶺選手のコメント
「今回、久しぶりに後半を走りました。序盤、接触されてしまって順位を落としてしまいましたが、周りの展開にも恵まれました。自分のスティントの前半ではなかなか前の車を抜くことが出来ず、そこでだいぶ時間を使ってしまいました。後半は3台ほど抜くことができましたが、もっと自分に実力があれば、更に前に行けたと思いますし、その中でもしっかりポイントもデータも取れて、来年につながる走りが出来たと思います。そして今年も応援して下さいましたファンの皆さま、スポンサーの皆さま、本当にありがとうございました。来年もどうぞ宜しくお願いします」