ペナルティで7位となるが、クルマはトップ争いできる力を証明
ウォームアップ走行では300クラスの他の車両が最終コーナーでストップしてしまい、赤旗で中断された。
55 ARTA NSX GT3はこのウォームアップ走行をトップで終え、今度こそ最後まで走り切って結果を出したい。
スタートドライバーは武藤英紀選手。スタート直後に後方で接触があり、1周目からセーフティーカーが導入される。車両の回収が完了し、3周目にリスタート。武藤選手のペースは非常に良く、7周目には7番手にポジションアップ。
スタートドライバーは武藤英紀選手。スタート直後に後方で接触があり、1周目からセーフティーカーが導入される。車両の回収が完了し、3周目にリスタート。武藤選手のペースは非常に良く、7周目には7番手にポジションアップ。
他車のルーティンのピットインも始まり、武藤は30周目にはトップに立つ。タイヤのコンディションもよく、ピットインのタイミングは引っ張る作戦に変更した。
33周目あたりから他車のペースが速くなってきたので、35周目にルーティンのピットインを行った。
木村偉織選手に交代し、8番手でコースへ送り出した。木村は速いペースで周回したが、40周目に他車と接触してしまう。
ルーティンのピットインを行う車両があったため、42周目には4番手にポジションを上げた。
雨は止み、徐々に路面が乾き始めてきた。47周目には2番手までポジションを上げるが、ドライタイヤを履いている車が徐々に速くなりはじめてきた。49周目にドライタイヤへ交換のため、木村をピットに入れてコースへ送り出した。
しかし、このあと、先ほどの接触で、ドライブスルーペナルティを受けてしまう。木村は51周目にペナルティを消化し、7番手でレースに復帰。6番手の車両との差は大きいが、木村のペースは前の車両より2秒前後速く、順位を上げるチャンスはまだあった。終盤まで雨が降ったり止んだりしたが、最後まで諦めず前車のギャップを縮めたが、7位でレースを終えた。
トラブルも出ず、最後まで走り切る事が出来て今季2回目のポイント獲得に成功した
土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「コンディションが目まぐるしく変わるレースで大変でした。偉織の接触でペナルティを受けてしまったのは残念だったけど、富士、鈴鹿で出たトラブルも今回は出なかったで、最後まで走り切りポイントを獲れたのは良かったと思います。ただ、勝てるポテンシャルのある車、ドライバー、チームなので、残りの2レースでは結果を出したいね」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「ウォームアップではドライのセットは手応えがあったので、ドライでレースが出来ていれば良かったと思っています。予想より早く雨が降ってきてしまってドタバタな中でもメカニック達もミス無く送り出してくれたので、良かったかなと思います。降ったり止んだりの難しいコンディションの中で2回目のタイヤ交換を行う事になり、ウェットタイヤを履いたのですが、結果的にはドライにしておけばよかったかも知れません。木村選手は接触してペナルティを受けてしまいましたが、最後の走りは凄く速かったので、車のポテンシャルの高さを確認出来たので、次回に生かしたいと思います」
武藤英紀選手のコメント
「自分の順位とか分からないような展開でした。無線で自分のペースやタイヤの状況や天候について話し合いながらレースを進めていました。これは結果論なのですが、自分のスティントでもう少し引っ張る事が出来ていれば展開が変わっていたかも知れません。天候の変化に対応するのも難しかったですね。木村も速いペースで走れたのは良かったですね。ペナルティを受けてしまったのは残念ですが、自分も昨日の予選で失敗しているので、次のレースで挽回したいですね」
木村偉織選手のコメント
「ウェットを履いてのドライコンディションの走行だったり、とにかく難しいコンディションのレースでした。その中でも自分のドライビングで上手く対応出来た事は良かったと思います。タイヤも車も良かったです。ただ、あのような接触でペナルティを受けてしまい、勿体無い事をしてしまいました。雨のレースが自分のレース人生の中でかなり少なくて、なおかつウェットでのGTの車の走行経験が初めてに等しいので、正直自分のマージンの築き方がうまくいかなくてこういう事になってしまい、反省しています。これもひとつの経験ではありますが、チャンスを与えて下さった、ホンダさん、オートバックスさん、多くのスポンサーさん、亜久里さん、土屋さん、武藤さん、チームのみなさん、そしてチームを応援してくださっているファンの方々にも本当に申し訳ないと思っています。次に何とか挽回したいと思います」
Related Products
関連商品