SCのタイミング悪くラップダウンに
三重県警のパレードラップ後に1周のフォーメーションラップで450kmレースのスタートが切られた。
スタートドライバーは福住仁嶺選手だ。日差しは強いが気温は28℃とこの時期にしては低めだ。タイヤチョイス、タイヤマネージメントにより大きく戦略が変わる事が予想される。
福住はクリーンスタートを切ったが、1周目は2つポジションを落としてしまう。5周目には車の操縦性が悪化してきたことを無線で訴えてきた。しかしながら、周りと比較しても8号車は遅いペースではない。
福住は7周目にルーティンのピットインを行い、給油のみ行いコースへ送り出し、14番手でコースに復帰した。ペースは悪く無い。
17周目にトップの車両がルーティンのピットインを始め、ここから多くの車両がピットインを始まった。福住は19周目には10番手までポジションを回復。27周目には予選のポジションだった8番手まで浮上。
31周目には5番手まで上がるが、福住はタイヤのグリップダウンを無線で訴えてきた直後の32周目には6番手、33周目には7番手までポジションを落としてしまう。しかし、前車のピットインもあり、再び5番手に順位を戻す。
41周目にルーティンのピットインを行い、タイヤ交換と給油を終えて後半を野尻智紀選手に託した。
野尻は13番手でコースに復帰。48周目に300クラスの車両が130Rでクラッシュしてしまい、ここでセーフティーカーが導入される。この時点で順位は12番手。クラッシュ車両の回収が終わり、53周目にリスタートが切られた。
しかし、セーフティーカーが入ったタイミングが我々にとっては悪く、ここで周回遅れになってしまう。
順位は13位のままでチェッカーとなりポイント獲得はならなかった。
ポイント獲得に向けて手応えがあったレースだけに残念だが、収穫の多いレースとなった。
鈴木亜久里監督のコメント
「上位に行くのは難しかったかも知れないけど、ポイントが獲得できる可能性があっただけに残念だね。セーフティーカーの入るタイミングだけはどうしようもないけど、もう少し速さがあればうまく組み立てられたかも知れないので、次回に活かします」
伊与木仁 エンジニアのコメント
「ウォームアップからドライバーは乗りやすくないようなことを言っていたので、決勝に向けて変えてみた部分はあるのですが、根本的には改善出来ておりませんでした。作戦的にショートランでクリーンエアーで走るようにしたのですが、SCが入ったタイミングが悪く周回遅れになってしまいました。SCが入るまではポイント圏内を走っていたので、非常に残念です。次回に向けて見直したいと思います」
野尻智紀選手のコメント
「結果としては良くないものになってしまいましたが、こういうレースも次に向けてのステップだと思って、ここからどうやって僕達が挽回するかだと思います。この結果もポジティブに捉えて、チーム一丸となって次のレースに取り組みたいです」
福住仁嶺選手のコメント
「長いレースではあったのですが、ボクからスタートして早めにピットインをする作戦を取る事にしました。燃料だけ入れてタイヤは変えずに出て行きました。レースとしては良いときも悪い時もありましたが、後半残り10周くらいはペースダウンしてしまい、300車両を抜くのも手間取ってしまい、色々と課題が残るスティントになってしまいました。残り40周くらいを野尻さんが担当しましたが、セーフティーカーの入るタイミングが悪く1周遅れとなってしまいました。ポイント獲得はなりませんでしたが、その分次のレースにチャンスがあると思いますので、頑張ります」