木村選手の頑張りで表彰台圏内まで上がるもトラブルでリタイア
後方からのスタートなので、チームは入念な作戦を練り、スタートを木村偉織選手で行くことに決めた。
木村選手はスタートを決め、1周目を15番手で戻ってきた。4周目にはひとつポジションを上げて14番手。12周目までにポイント圏内の10番手までポジションアップに成功。ここで給油のために木村選手は14周目にピットイン。給油だけ済ませた木村選手は20番手でコースに復帰。21周目には15番手まで順位を上げる。全体的に見ても、木村選手のペースはトップグループと同じ速さだ。28周目にはポイント圏内の9番手までたどり着き、安定した速さで周回を重ねて行った木村選手はついに39周目には表彰台圏内の3番手までポジションを上げる事に成功。しかし、43周目に原因不明のトラブルで突然スローダウンしてしまう。何とかピットまで戻ってきて修復作業を開始したが、すぐに修復する事は出来ず、周回遅れになってしまう。
何とか車両を修復しドライバーを武藤英紀選手に交代してレースに復帰したが、またコース上に止まってしまい、残念なリタイヤとなってしまった。表彰台圏内までポジションを上げる事が出来ただけに非常に悔しい結果になってしまったが、次回につなげていきたい。
土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「最終的にトラブルでリタイヤとなってしまいましたが、木村は良いレースをしれくれたね。一時は表彰台圏内まで上がったから、本当に良かった。次はノートラブルで最後まで走り切って結果を残したいね」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「路面温度が昨日より上がって、コンディションが変わった中で、今回持ち込んだタイヤがレンジに入ってくれた事が、1stスティント、2ndスティントでペースが良かった要因だと思います。セット的にもレース直前でアンダーステアが少し残っていましたが、バランスの良い状態でレースが出来たと思います。戦略もよく、ペースも良かったので、3番手までポジションを上げる事が出来ましたが、車両側のトラブルでリタイヤとなってしまいました。鈴鹿までに完走出来るような車両に仕上げたいと思います」
武藤英紀選手のコメント
「自分が乗るチャンスは無かったですが、木村選手は凄い追い上げでした。ダブルスティントを同じタイヤで行って、スティントの後半まで安定したペースで走れていましたし、無線ではチームと落ち着いてコミュニケーションも取れて順位を挽回出来て、そこまでは良かったのですが、いよいよ自分が乗るタイミングで車にトラブルが出てしまいました。修復してから再度出走したのですが、コース上に止まってしまいました。好調だっただけにとても悔しいですね。でもパフォーマンスを確認出来たので次につながると思います。トラブルをしっかり修復して次も頑張りたいですね」
木村偉織選手のコメント
「悔しいですね。ペースが良かったので、もしかしたら・・・、結果論ですが、他のチームのペースとか見ていると優勝は難しかったかも知れませんが、2位とか表彰台は見えていたので、本当に悔しいです。今シーズン今まで辛いレースばかりしていましたし、昨日の予選も辛くて辛抱というレースでしたが、今回車的にも良いレース運びが出来たと思っています。レースの組み立てとか今シーズン一番良いレースだったと思いますが、運を引き寄せるのもドライバーの仕事だと思いますので、次回の鈴鹿も頑張ります」