暑さの中、予選13番手から7位フィニッシュ。
まだ5月なのに真夏を思わせるような暑さで第3戦の決勝を迎えた。フォーメーション2周のあと、スタートが切られた。スタートドライバーは福住仁嶺選手だ。クリーンなスタートを切った福住は1周目を12番手でストレートを通過。しかし、500クラスの車両が止まってしまったため、2周目からFCYが導入される。
ストップ車両の回収が完了し、4周目に差し掛かったところで再スタートが切られる。
ここで、前車がフォーメーションラップ中に追い越しをしてしまい、ドライブスルーペナルティを受け、6周目には11番手にポジションアップ。7周目から300クラスのラップダウン車両が現れる。
11周目に差し掛かる前のシケインで500クラスと300クラスの車両が接触してしまい、車両回収のためにセーフティーカーが導入される。14周目にリスタートが切られ、福住は順調に周回を重ね、18周目にピットイン。野尻智紀選手に後半を託した。
野尻は12番手でコースに復帰。序盤からペースは良く、26周目には7番手まで、前車のピットインもあり33周目には6番手までポジションアップ。
38周目にヘアピンで500クラスと300クラスの接触があり、FCYが導入されるが、車両回収のためセーフティーカーに切り替えられた。43周目にリスタート。終盤野尻のペースは良かったが後方から追い上げてきた車両に最終ラップで抜かれてしまい、7位でチェッカーを受けた。
鈴木亜久里監督のコメント
「後方からここまでよく順位を上げてくれたね。ドライバー、エンジニア、メカニックの皆に感謝しています。
ドライビング、ピットイン、タイヤなど素晴らしく嚙み合っていたけど、まだ足りない部分があるので、次回は改善して挑めるように準備していきます」
ライアン・ディングル エンジニアのコメント
「昨日からロングのセットアップをドライバーとも沢山コミュニケーションをとってセット、戦略を決めました。ウォームアップでセットの確認も取れました。自信はなかったのですが、福住選手の走りもタイヤに関するフィードバックも良くて、後半に向けてのタイヤチョイスの参考になりました。野尻選手のアウトラップの際のプッシュが素晴らしかったです。そのおかげで11番手から6番手までポジションを上げる事が出来ました。途中で前の車に引っかかってしまい、ここでタイヤを消耗してしまいました。これもあって最終ラップの最終コーナーで7位になってしまいました。悔しいですが、予選のポジションから考えればよく順位を上げられたと思います。次回のレースは450kmのレースなので、しっかり準備して良い結果を出したいです」
野尻智紀選手のコメント
「昨日の予選で後ろに沈んでしまったので、そこから考えればポジションを挽回出来たと思っています。ただ、もうちょっと予選で前に行かないといけないと思いました。あとは福住選手がセカンドに向けてタイヤを選んでくれて、その選択が非常に良くて、僕のスティントはアウトラップからプッシュしていったらトラックコンディションがかなり上がったので、今日はかなり福住選手とチームのファインプレーに助けられたと思います。次は良い順位で終われるように頑張ります」
福住仁嶺選手のコメント
「ボクはロングランについてはフリー走行から走っていなかったので、セットやタイヤを理解していないところですぐにドライビングを合わせなければいけない状況でした。野尻さんとライアンさんが車のセットを考えてアジャストしてくれたので、バランスとしては悪くありませんでした。そのあとは300車両もいる中でダウンフォースも抜けてしまい、タイヤが良い状態の時になかなかオーバーテイク出来ない状況が続き、順位の入れ替わりがありませんでした。しかし、その後、周りのトラブルや接触などもあり、順位を上げる事が出来ましたし、ピットインのタイミングも良く、野尻さんもアウトラップ、レース中のラップも戦略も良かったので結果的には7位で終える事が出来ました。次のレースにつなげる事が出来たレースだったと思います」