ARTA SUPER GT500 第2戦 決勝レポート | ARTA

2022.5.4

2022.5.4

ARTA SUPER GT500 第2戦 決勝レポート

荒れたレースでイエロー・チェッカー。優勝はしたものの、次回はしっかり走りきって結果を出したい。

例年、第2戦の富士大会のレース距離は500kmで行われていたが、今回は初めての450kmのレースとなる。50km短くなることで、どのような影響が出るのだろうか。2回のピットインと給油は義務だが、タイヤ交換についてはチームによって様々な戦略を組む事が許されている。ドライバー交代も自由で、今までにないレース展開が見どころになりそうだ。

スタートドライバーは福住仁嶺選手。2周のフォーメーションラップのあと、450kmレースのスタートが切られた。

福住はクリーンスタートを切ったが、1周目はひとつポジションを落として6番手。しかし、3周目には挽回し、5番手にポジションを戻すことに成功。6周目から早くも300クラスの周回遅れが出始めるが、大きな順位変動はなかった。レースが動き始めたのは26周目からだ。ルーティンのピットインを始めるチームが出始め、福住は4番手、28周目には3番手まで順位を上げる。福住は前が空いた状態でペースを上げていく。

スーパーGT GT500 NSX-GT

34周目にポジションを2番手にあげ、36周目にルーティンのピットインで、野尻智紀選手に交代。給油、タイヤ交換を行いコースへ送り出し、9番手でコースに復帰。順位を争っていた車両の前に出る事に成功した。

42周目に5番手までポジションを上げたが、ヘアピンで300クラス車両のクラッシュがあり、FCYが出たが車両回収のため、セーフティーカーが導入される。しかし、ヘアピン内側のクラッシュパッド、ガードレールの損傷が酷く、48周目に赤旗で中断となってしまう。

修復が完了し、52周目にリスタートが切られた。1コーナーで前車がオーバーランし、野尻は難なく4番手にポジションアップ。しかし、59周目のストレートでスロー走行している300クラス車両を避け切れずに他車がクラッシュして、今回2度目の赤旗中断となってしまった。

スーパーGT第2戦 GT500 ARTA 今季初優勝

クラッシュ車両やガードレールの修復が完了し、18:10にレースが再開されたが、レース終了時刻が18:20のため、セーフティーカーが入ったままチェッカーが振られた。

レース再開時に野尻は3番手を走行していたが、1番手と2番手の車両がペナルティを受けてしまったため、ARTA NSX-GTは今季初優勝となった。なお、レースは規定周回数を満たしていないので、チャンピオンシップポイントは半分となる。


ARTA 監督 鈴木亜久里

鈴木亜久里監督のコメント

「危険なクラッシュがあったけど、まずはドライバーが無事で良かった。自分たちのレース運びは悪く無かっただけに、最後までしっかりレースを走り切りたかったね。次回、また頑張ります」

ARTA GT500エンジニア ライアン・ディングル

ライアン・ディングル エンジニアのコメント

「まずはクラッシュした選手が無事でよかったです。今週末はチーム的にはいい流れだったし、予選もアグレッシブに攻めてタイムも出せてスタート位置は悪く無かった。今日に向けては昨晩、ドライバーとエンジニアチームはレースに向けてセット、戦略のコミュニケーションがうまく出来たと思います。二人のドライビングも頑張っていて、いいところを見せてくれました。作戦的には終盤有利になるはずだったので、それも見たかったし、車の調子も良かったので、普通に最後までレースが出来なかったのは残念です。野尻のアウトラップもすごく良くて、トップグループでレースを展開出来ていたのは大切な事でした。次回の鈴鹿は先月テストもあったので、良いセットを持ち込んで表彰台に乗れるようにしたいです」

ARTA GT500ドライバー 野尻智紀選手

野尻智紀選手のコメント

「結果としては優勝で喜ぶべきことではあるのですが、色々な事があったので素直に喜べないところもありますが、シーズン考えると重要な結果だったと思います。次こそは自分たちの力だけでレースに勝ち切れるように頑張りたいと思います」

ARTA GT500ドライバー 福住仁嶺選手

福住仁嶺選手のコメント

「いつもと違った形でレースを終える事になりました。結果的に優勝でハーフポイントではあると思うのですが、チームも良い車を用意してくれて上位でレースが展開出来る車だったと思うので、この結果が出せたのだと思います。今回のレースで得たものも多いと思うので、次回のレースに生かせればと思います」

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