セットは良くなるも、気負い過ぎて他車と接触、最終戦は結果残せず
好スタートを切った高木真一は4台抜いて16番手で1周目を終えた。高木のペースはよく、4周目には13番手までポジションアップ。車のコンディションは良さそうだ。
しかし、6周目に他車の接触があり、1台がコースアウト。車両回収の為にセーフティーカーが入る。
回収が終わった11周目にリスタート。高木はポジションをひとつ上げて12周目は12番手でストレートを通過。13周目に前車が接触し、11番手にポジションアップ。その後、バランスはよくなり、高木は更に順位をひとつ上げて9番手を走行。
前車のピットインもあり、22周目には7番手を走行するが、翌周ピットインし、佐藤蓮に交代。佐藤は20番手でコースに復帰。ペースはよく、徐々に順位を上げていく。40周目には9番手までポジションを回復。
ストレート上にパーツが落下しており、45周目にFCYが導入。翌周には解除、リスタート。
佐藤はランキングトップの61号車の背後に迫ったが、1コーナーで500クラスの1号車に接触してしまう。この接触で車にダメージを負ってしまい、コース脇に車両を停めて、ここで残念なリタイヤとなってしまった。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「1年通して良いレースをお見せできたんじゃないかと思っています。最後の最後でこういう事が起こってしまいました。謝って済む問題じゃありませんが、鈴木亜久里と一緒にドライバーを連れて1号車に謝りに行ってきました。チャンピオン争いをしているチームでしたので、心から謝罪をしてきました。本当に申し訳無いと思っております。今回の件で蓮を擁護する訳じゃないですが、若いドライバーは色々な経験をして成長していかなくてはなりませんので、2度と起こさないようにしっかりとこの経験を生かして欲しいですね。
1年間応援して下さった皆さまに感謝致します。ありがとうございました。また、良いレースを皆さまにご覧頂けるように頑張ります」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「レースについてはセットアップする時間が少ない中で、決勝までに何とかバランスの良い車を作れたと思っています。パフォーマンスが高かった訳ではないので、まだ課題が残っていると思っています。レース結果は残念ですが、来年に向けて改善出来る事が見つかったので、来年に向けてチャンピオン争いが出来るように頑張りたいので、ファンの皆さま、引き続き応援のほど宜しくお願いします。今年1年ありがとうございました」
高木真一選手のコメント
「ボクのスティントでは10台を抜いて戻ってくるという土屋さんからのミッションがありましたが、何とかそれを上回る11台を抜いて戻ってくる事が出来ました。最初はオーバーステアが強かったのですが、最初は勘だけでセットアップを進めてきましたが、チームがより良い詰めをしてくれたおかげで10周過ぎぐらいから非常によいバランスになりました。これなら良いレースが展開出来るな、と感じていました。
蓮もピットアウトした時に、8番手ぐらいで、なおかつランキング上位陣も見えていましたし、チャンピオン争いの真ん中に入って面白いレースを展開出来ていました。ちょっと気持ちが入ってしまってブレーキが少し奥になってしまい、接触してしまいました。蓮は辛いかも知れませんが、まだ若いし、今後もあると思うので、今日の事を反省しながら未来へ向かって突き進んでもらいたいな、と思います。車は完璧だったのでチームには感謝しか無いです。
今年も1年応援して下さったファンの皆さま、チームを応援して下さった協賛企業の皆さま、ありがとうございました」
佐藤蓮選手のコメント
「レースの結果がリタイヤという事になってしまい、接触してしまった1号車の皆さま、チームの皆さまには申し訳無い気持ちでいっぱいです。本当に申し訳ありません。レースに関しては良いペース、流れで気持ちが先走ってしまい、強引な追い抜きをしてしまった為に接触してしまいました。これから同じことを繰り返すようではドライバーとして駄目なので、気を引き締めてオフシーズンにしっかりと勉強して二度と同じことを繰り返さないように努力していきたいと思います。1年の締めくくりがこのような結果になってしまい、申し訳ありません。また、応援して下さった皆さまには感謝致します。ありがとうございました」