今季2021年の展望、そして開幕を迎えるまで… ARTA 55号車エンジニア 岡島慎太郎 ~Work behind the scenes vol.2~ | ARTA

2021.4.27

2021.4.27

今季2021年の展望、そして開幕を迎えるまで… ARTA 55号車エンジニア 岡島慎太郎 ~Work behind the scenes vol.2~

昨年は、ドライバーランキング、チームランキング4位という結果で終わった55号車。今年もトラックエンジニアを勤めるのは、岡島慎太郎。彼も昨年トラックエンジニアに抜擢され、今季が2シーズン目となる。きっと彼の頭の中もセットアップの事しかないだろうと思われるが、開幕までの道のりと今季の展望を聞いてみた。

オフシーズンはどう過ごしたか

初めてエンジニアとして過ごした昨シーズン。反省点を見直す時間にたくさん時間を割いたという。具体的には、レースのデータを全体的に見返し、良い点、改善点を洗い出し、今季のセットアップの方向性を決めていたりという作業をしていた。異例のスケジュールの昨年を経て、やはり短いオフシーズンを多忙に過ごしたのか、あっという間だったそう。

プレシーズンテストを経て

開幕までに経てきたテストでは、自分の試したいセットをサーキットでトライしたりと、内容は非常に充実したものだった。このインタビューをした開幕戦でのクルマの持ち込みセットには、テストでの成果が大いに活かせて非常にポジティブと心持ちを語る。また、今季、ドライバーランナップの変更があったが、ご存じのように高木真一選手は経験も長く頼もしい存在なのは言うまでもなく、今季新しくチームに加入した佐藤蓮選手については、全く問題ないという。これまで佐藤選手はFIAF4選手権の経験があったそうだが、ハコ車はこれが初めて。経験が足りないと思われる点については、高木選手の経験と岡島自身で彼のサポートにあたっているという。

佐藤蓮選手は、どんなドライバー?

とても、もの静かなドライバーとのこと。そして、仕事をしていく上で彼とのコミュニケーション、ヒアリングについては、彼の言葉は非常にわかりやすいそうだ。過去にこの55号車を駆り、育っていた若いドライバーたち同様、速く、ドライバーとしてのパフォーマンスは充分。先輩たちもたくさんいるこのARTAで、経験をますます伸ばしていく事だろう。

今季の展望

昨年、表彰台には上がったものの優勝が出来ていない。まずは、一勝を挙げシーズンの流れを良い方向に持っていきたいと考える岡島。しかし、課題もある。昨年は、コロナ過で3つのサーキットでのみレースが開催された。それが故に、岡島自身、トラックエンジニアとして未経験のサーキットが存在するのだ。岡山国際サーキットはテストには参加しているがレースは未経験。昨年はテストのみの参加でレース開催ならず。一昨年は、データエンジニアとして参戦したが、雨で赤旗によりレースが途中で終了。よって今年初めてのレースはドライコンディションで臨んだ。スポーツランド菅生、オートポリスは共に未経験。過去のデータと高木選手の経験値にも頼りつつ、諸々あらたなシーズンに挑む。

開幕を迎え、昨年の開幕戦とは面持ちが全く違い、気持ちはすこし緊張感も伴っているそうだが、この経験は敏腕エンジニアへの道程の一歩に過ぎないと感じた。

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