速さ不足を補うコンサバなレースで5位をキープ
昨日とは変わって、今日の富士スピードウェイはようやく夏らしくなってきた。日差しも戻り、30℃を超える気温だ。
パレードラップのあとのフォーメーションラップが急遽3周になり、決勝は99周で行われることになった。
スタートは福住仁嶺選手。福住選手はクリーンスタートを切り、1周目はポジションを維持し、5番手でストレートを通過した。
6周目には前車を抜いて4番手に浮上。福住は安定したペースで周回していった。膠着状態が続いていたが、37周目にルーティンのピットインを行い、野尻智紀選手に交代。8番手でコースに復帰する。
野尻選手のペースはよく、43周目までには4番手にポジションを戻した。野尻選手のペースはトップグループと遜色ないラップで周回していたが、55周目に順位をひとつ落としてしまう。前車に離されないように野尻選手は食らいついていった。
71周目にルーティンのピットインを行い、ドライバー交代、タイヤ交換は行わず、給油のみで野尻選手をコースへ送り出した。野尻選手は8番手でコースに復帰し、前車を追った。
76-77周目の野尻選手は自己ベストを更新、78周目には7番手にポジションアップ。更に前車に追いつき、82周目の1コーナーでのバトルを制し5番手に浮上。
その後も野尻選手はプッシュを続け、前車を追ったが5位でレースを終えた。
鈴木亜久里監督のコメント
「内容は悪く無かったけど、スピードがもう少し欲しかったね。NSX-GTの中ではトップだったけど、次回までにトップで争える車に仕上げて、鈴鹿では勝ちたいね」
伊与木仁 エンジニアのコメント
「結果として予選からの順位をキープ出来たのですが、一時、4位まで上がれたのでもう少し上位で争える雰囲気はあったと思います。前を走っていた車はタイムが安定していたので、追いつくのは難しかったかも知れませんが、良くポジションをキープしてくれたと思っていますが、出来れば表彰台は行きたかったですね」
野尻智紀選手のコメント
「最低限の結果は残せたと思います。どういうセットにしても今週のボク達の中で、正直勝ちを見い出す事は出来なかったと思っています。ダウンフォースをつけすぎてストレートは苦しかったのですが、逆にそれが後半までペースを落とさずに、速いペースではなかったけど、安定したペースで走れたと思います。次はホームコースの鈴鹿なので、積極的なレースが出来ればと思います。今回はどちらかというとコンサバなレースをしてしまったと思います。次はもっと楽しいレースをしたいと思います。また応援宜しくお願いします」
福住仁嶺選手のコメント
「最初のスティントを約40周くらい走りましたが、無線の調子が悪くてコミュニケーションが取れない状況でしたが、幸いにもピット側の無線は聞き取れていたので良かったのですが、周りのパフォーマンスに比べるとまだまだ厳しいですね。野尻さんもロングスティントをきっちり走ってくれて、貴重な5位を獲る事が出来ました。鈴鹿はなかなか良い結果を出せていませんが、次はチーム一丸となって結果を出したいと思います」