気温低くタイアを合わせられず、明日は後方から追い上げる
前回の鈴鹿で今季初ポイントを獲得した#55 ARTA NSX GT3は、中盤戦であるこの富士から大量ポイントを獲得すべく、フリー走行に挑んだ。
しかし、気温の低さに翻弄されてしまったのか、下位に低迷してしまう。この気温にタイヤを合わす事が非常に難しく、午後の予選に向けて大幅にセットの見直しを行った。
今回もQ1は2組に分かれ、#55はA組で木村偉織選手が走った。予選の走り出しでバランスの向上は感じられたもののスピードが足りず、Q1突破はならなかった。
明日は21番手スタートとなるが、タイヤが暖まってからのパフォーマンスは良いので、決勝向きの車と言える。後方からの追い上げに期待してもらいたい。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「気温が低くて、それに合わせきれなかったね。難しいコンディションだった。しかし、明日のレースは長いので、カッコイイ悪あがきをします。しっかりとレースを戦ってポイントは必ず獲りたいと思っています」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「午前のセッションはウェットからドライに変わってしまい、短い時間でセットを煮詰めるのは難しかったですね。このセッションではアンダーステアが強かったので、それの対策を施してから予選に挑みました。バランス面では改善が見られたものの、周りと比べてタイム差が大きいので、原因を調べる必要があると思っております。明日に向けて改善していきたいと思います」
武藤英紀選手のコメント
「悔しくて非常に残念な予選でした。とは言え、木村選手は今持っている車のパフォーマンスを十分引き出してくれたと思います。今朝は走り出しからタイムが伸び悩んでしまう状態で、予選に向けてセットも大幅に変更してバランスも向上したのですが、低いレベルでバランスが取れているだけで、ピークグリップを上手く引き出せていないので、そこを探って行きたいですね。明日ですが、燃料が重い状態でもまずまずのタイムが出ていたので、順位を上げて行けると思います」
木村偉織選手のコメント
「朝から想定以上に気温が低くて、タイヤが発動しなくて苦労しました。予選に向けてそこを克服出来るようにチームと話をしてセットを進めました。バランスの向上は見られましたが、グリップレベルという観点で言うとそんなに大きな改善は出来ませんでした。明日は、タイヤのウォームアップが課題になってきますが、ロングのセットは良いので、ひとつひとつポジションを上げて行けるようなレースを展開してポイントを獲得したいと思います」