ARTA 55号車 ダイジェスト
開幕戦は後方からのスタートだったが、今回はフロントローからのスタートで車のセッティングも良さそうだ。高木真一、大湯都史樹の2人は良い結果が望めそうだ、と表情も明るい。
スタートは高木。予選上位4台のうち、3台は車重が軽いJAF-GT。スタートはその軽さを武器に高木は苦しめられた。1周目の100Rまでに4番手まで順位を落としてしまう。
タイヤが暖まるまでは車重の軽いJAF-GTには有利と言えるだろう。ベテランの高木はそこから離されずトップ集団に食らいついていく。しかし、周回を重ねるに連れて操縦性が徐々に悪くなってきてしまう。アンダーステアが出てきてしまったのだ。15周目の1コーナーでは5番手に順位を落としてしまう。高木は難しい状況でもそれ以上順位を落とさずに周回を重ねる。
28周目にルーティンのピットインを行い、大湯に交代。大湯は11番手でコースに復帰。他車のピットインもあり、34周目には4番手まで順位を挽回。大湯はルーキーながらもうまく500クラスを抜かせ、速いペースで周回を重ねた。
徐々に3番手の車に追いつき、38周目の1コーナーで3番手に浮上。2番手の車に追いつくには少々差が開いてしまったが、そのまま危なげない走りで3位表彰台に導いた。次回の鈴鹿はテストでもとても良いセッティングが見つかったのでJAF-GTに一矢を報いたい。