ドライバー・チーム・タイヤのコンビで22番手スタートから7位ポイント獲得
スタートドライバーは高木真一。前車がコースアウトしたため、高木は1周目に21番手でメインストレートを通過。
高木のペースは良く、2周目は20番手にポジションアップ。次の周に更にポジションを上げるが、4周目に500クラスの車両がシケインでクラッシュし、FCYが導入される。導入中にタイヤ交換するチームがあり、11周目のリスタートの順位は17番手。
20周目あたりからルーティンのピットインを始めるチームが出始めた。高木は順調に周回を重ね、22周目にはポイント圏内の10番手までポジションを上げる。他車のピットインもあり、高木は25周目までに7番手まで順位を上げる。ラップタイムは速い。27周目にルーティンのピットインを行い、佐藤蓮に交代。
佐藤は22番手でコースへ復帰。佐藤のペースは良く、1周につき1つずつポジションを上げていった。35周目には11番手まで順位を挽回したが、ここで雨が降り始める。しかし、ウェットタイヤに変えるほどの雨ではなく、佐藤は前車を追う。
佐藤のペースはこの状況で最も速く、39周目にはポイント圏内の10番手までポジションを上げる事に成功する。佐藤は更に順位を上げ、41周目には9番手、47周目には一気に2台を抜き去り、6番手の車に迫るが、0.2秒差でチェッカーを受けた。
ドライコンディションでの入賞は難しいという前評判を覆し、高木、佐藤、チームとブリヂストンタイヤは22番手から7位まで順位を上げ貴重なポイントを獲得した。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「予選は良くなかったんだけど、決勝の後半に良くなったのは路面にラバーがのったから速くなったのだと思うね。22番手から7位まで順位を上げたチームとドライバーに感謝したいね。素晴らしいレースだった」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「天気が読みづらくて、雨雲がレーダーにチラチラ映っていたので、ウェットのコンディションも想定しなければなりませんでした。作戦の幅を持たせるという事で、最初のスティントを長めにしましたが、結果的に雨は降ったものの、路面に影響はありませんでした。高木さんもペースを落とさずに何とか上手く走ってくれたおかげで、蓮の負担が減ったのだと思います。今回はドライバーのお陰で大きく順位を上げられたのだと思っています。昨日のプラクティスで見つけたものが上手く生きたので、そういったところは失敗した予選で次回改善出来るように見直して行きたいと思います」
高木真一選手のコメント
「ボクが最初のスティントで長めに走る作戦だったんですけど、序盤はグリップが低くてペースを上げられなかったのですが、それでも2-3台抜く事が出来ました。スティント中盤はタイヤ交換でリアの2輪交換か、4輪交換にするか考えながら走り、前のタイヤを労りながら走っていました。前がいなくなってペースを上げていったら、前が辛くなってきたので、4輪交換にしました。ボクが長めに走ったので、ガソリンを沢山積む事もなく軽い状態で走れたのと、ラバーが乗ってきた事もあってトップより速く走る事が出来ました。次回はウェイトも積む事になるので、優勝は難しくなるかも知れませんが、結果にこだわって頑張りたいと思います」
佐藤蓮選手のコメント
「昨日は結果が振るわなかったので、今日の決勝に向けてチームと話し合って、決めたセットが上手くハマって、タイヤも思い通りに作動してくれたので、あのようなペースで走れたのだと思います。後半、ラバーが乗ってたというのも助けになりましたが、他の車はピックアップに悩まされていたのもあり、順位を上げる事が出来たのだと思います」