レーシングドライバーは、安全のためヘルメットを装着してレースに臨むのだが、そのカラーリングやデザインには、様々なこだわりがある。ARTAドライバーたちに、それぞれのデザインやこだわりのポイントを聞いた。第1回目は、55号車ARTA NSX GT3をドライブする高木真一だ。
ラインの入れ方など、基本的なデザインは同じ
最近では、細かなラインや模様が入り、複数の色を使っているヘルメットも登場しているが、高木がある意味で“昔ながらのデザイン”を採用し続けている。
「横から見ると真一の“S”をイメージしたデザインになっていて、これはレースを始めてから、ずっと変えていないです。そこがこだわりですね」
「(佐藤)蓮のヘルメットをみると、最近の流行りっぽく、いろんなラインが入っていますけど、僕はおっさんなので、昔ながらのデザインなんですよね。当時のF1ドライバーがみんなやっていたんですけど、上の部分に帯をつけて、そこにスポンサーを貼るというデザインは、今でも採用しています」
「ベースの色に関しても、一番最初はシルバーで途中からメッキに変更しました。ラインの色とかは年によって色を変えていますけど、全体的に特に大きく変えることはなかったです」
2021年はARTA色を強く意識
そんな高木だが、今年は今までの印象からガラリと変わるヘルメットをSUPER GTで使用している。マットブラックをベースにし、オレンジのラインが入ったものを採用したのだ。それには、ARTA愛が溢れる高木らしい発想があった。
「これは僕が勝手にやってみたことなんですけど、ARTAがブランド戦略で黒とオレンジをブランド色として打ち出しているので、それに合わせてドライバーのヘルメットもARTA色に合わせてみました」
「ラインなどのデザインは変えたくなかったので、それに合わせて黒とオレンジのツートンにして、スポンサーさんのロゴは白字にしました。すごくシンプルにしてみたら、そのまとまりが良くて、思ったより評判が良かったです」
よくF1のレッドブル・レーシングなどでも、チームに所属するドライバーが、チームに合わせたヘルメットのデザインに変更し、マシンと一体感を出すような形になっているが、今回の高木のヘルメットカラー変更は、これを少し真似てみた部分もあるという。
是非、サーキットでのレース観戦やテレビ中継などで、高木の新しいヘルメットカラーにも、ご注目いただきたい。
Related Products
関連商品