ARTA OFFICIAL PHOTOGRAPHER宮田正和が毎レース数あるショットから厳選して選んだ一枚をメッセージとあわせてご覧下さい。
シーズン当初「今年は頑張りますから期待してください!」木村偉織の中ではそれなりに自信があった。
そんな思いで挑んだSGTだったが、フォーミュラーカーとGTマシンの違いは想像以上に大きく、現実は厳しかった。
だが彼は腐ることなくひたむきに努力を続けることしか考えなかった。
学びそれを実戦に反映する。後少し、その少しが埋まれば…
そして迎えた最終戦。舞台はホンダの育成ドライバーの彼には走り慣れたサーキット、
「モビリティーリゾートもてぎ」
予選Q2で挑む彼の顔つきが変わった。赤旗中断を挟む難しいセッションだったが、
コースレコードで見事ポールポジションを獲得。木村の目には涙が見えた。
泣くのはまだ早い!僕は心の中で呟いた。
決勝レース、ポールからスタートするがオープニングラップで順位を落とす。
だがここからが今までの木村とは違った。
焦ることなく淡々と前車を追い続け、役割をきっちりと果たしドライバー交代。
ベテラン武藤英紀が苦労しながらも無事にトップでチェッカーを受けた。
今シーズン初表彰台が初優勝、「シーズンの最後にいい仕事ができて良かった!」
そう語る木村は大きな笑顔だった。
木村にとっても武藤にとっても、そしてARTAにとっても、
記憶に残るレースがひとつ増えた。
BODY : CANON EOS R5
LENS : CANON RF70-200mm F4L USM
SP : 1/500 F :5.0
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