前回よりも大幅に進化。改善すべき点はまだまだあるが、明日はしっかり上を狙う
ARTA NSX GT3は、この富士に乗り込む直前に鈴鹿で行われたテストに参加した。
このテストでは色々なセットを試す事が出来て、良いセッティングを見つける事が出来たようだ。
走り出しからバランスは良さそうで、午前は9位でセッションを終えた。
Q1に向けて車のアジャストを進め、木村偉織選手をA組の予選に送り出した。木村は3周のウォームアップの後にアタックラップへ入っていった。見事6番手のタイムを出して武藤英紀選手につないだ。
Q1では少々アンダーステアが出ていたようだが、Q2開始までに車をアジャストして武藤を送り出した。
路面温度は更に下がっていたようで、なかなか熱が入らず苦労した武藤だったが、Q1よりタイムアップする事に成功。最終的に10番手でQ2を終え、明日は5列目からのスタートとなる。
ロングディスタンスのセットは良さそうなので、表彰台を狙って行きたい。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「岡山よりはだいぶ進歩しているね。車は速くなっているんだけど、他の車の速さの上り幅が大きいので、予選で上位に行けるように改善していかなければならないね。しかしながら、決勝はロングのセッティングが非常に良いので追い上げて結果を出したいね」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「事前に行われた鈴鹿のテストで良いセットが見つかったので、そのセットをベースに組み立てて走り出しました。フィーリングも良さそうで、岡山で抱えていた問題も改善され、良い方向に向かいました。Q1は木村選手が通過しましたが、Q1はレベル高く、1/100秒内に4-5台いるような状況でした。車はアンダー強かったので、Q2に向けてアジャストして武藤選手を送り出しました。タイムは向上しましたが、周りと比べてパフォーマンス不足を感じたので、もっと車を改善していかなくてはならないと思っています。しかしながら、明日は戦略の幅があり、車のロングパフォーマンスは良いので戦略+αで上位進出を狙います。応援宜しくお願いします」
武藤英紀選手のコメント
「今回はQ2を担当しました。木村が6番手でQ1を通過してくれましたが、チームはQ2に向けて更にバランスを向上させる為に色々と車のセットを考えてくれたので操縦性は更に向上しました。Q2では路面温度が下がってしまいタイヤを発動させるのが難しかったというのもありますが、タイヤの性能をうまく引き出す事が出来ませんでした。そんな状況下でも10番手のタイムを出せたのは悪く無いと思います。車のセットはロングが良いので、必ず追い上げる自身がありますので、明日のレースが楽しみです」
木村偉織選手のコメント
「開幕戦では1発の速さが無かったので、ロング(レース)で巻き返そうという流れだったのですが、今回はQ1を無事に通過する事も出来て、確実に車のパフォーマンスや流れが向上していると感じました。明日は10番手からのスタートですが、ロングのセットは良いので、しっかり戦って良い結果を出したいですね」