ARTA OFFICIAL PHOTOGRAPHER宮田正和が毎レース数あるショットから厳選して選んだ一枚をメッセージとあわせてご覧下さい。
野尻智紀を初めて撮影したのは2013年の鈴鹿でのスーパーGT。
スポット参戦の1レースだけだったが、翌シーズンARTAより300クラスにフル参戦すると、
その翌年には500クラスにステップアップを果たし、フォーミュラでも2年連続でチャンピオンを取るなど、
間違いなく日本のトップドライバーの一人となった。
スーパーGTでは500クラス通算で9勝を挙げているのだが(R3時点)
残念ながらシリーズ2位が最高位で、まだシリーズチャンピオンを手にしていない。
今シーズン、ホンダはNSX-GTからシビックタイプR-GTへとマシンを変更、ARTAは2台体制で挑んでいる。
だが開幕から思うような結果を得られず、苦戦を強いられていた。
ホンダのトップ・ドライバーだという自負があるからこそ、
誰よりもシビックタイプRでの初優勝にかける思いは強く、プレッシャーも重いはず。
迎えた第4戦、富士で完璧なまでのポール・トゥ・ウィンを松下信治と成し遂げた。
10度目の優勝!過去9回表彰台の真ん中で見た野尻の笑顔とは違っていた。
「その笑顔だよ!」思わず声にしたくなるほど、プレッシャーから解き放たれ、心の底から湧き立つような笑顔、
撮影しながらいつの間にか僕も微笑んでいた。
まだ夢の途中だけど、厳しい道程は続くのだから今日は思いっきり笑おうじゃないか!
BODY ;CANON EOS R5
LENS ; CANON RF1000-500mm
SP ;1/1600. F ; 6.3