プロデューサーレター Vol.03【厳しい条件でもあえて2号車に選んだGR 86】

プロデューサーレター Vol.03【厳しい条件でもあえて2号車に選んだGR 86】

2022.11.9


今回のブロデューサーレターでは、ARTA MECHANICSが現在取り組んでいる新プロジェクト、スポーツカーのGR 86についてお届けします。2号車としてGR 86を選んだ理由や開発で苦労した点などをご紹介していますので、ぜひご覧ください。

第2弾のベース車両としたスポーツカーはGR 86

GR86 カスタムカー 製作

ARTA MECHANICSが、カスタムカー2号車のベース車両に選んだのはトヨタ GR 86です。2012年に登場した初代86の2代目となるモデルで、トヨタのグローバルスポーツブランドである“GR”の名を冠して発売されたスポーツカー。

1号車LEGAVELOに使用したNSXと2号車のGR86は、同じスポーツカーでも価格帯やターゲット層は大きく異なります。しかし、どちらもクルマ本来の”運転を楽しむ”ことを基本思想に持って開発されたスポーツカーであることに変わりありません。

ARTA MECHANICSが掲げる“TOUGH & HIGH RESPONSE”というコンセプトを注入することで、GR86が持つスポーツカーとしての魅力に加え、上質感を持った特別なクルマに仕上がると確信して選びました。

ARTA MECHANICSの新たな挑戦

GR 86は、位置付けとしては2代目86ですが、トヨタのグローバルスポーツブランド”GR”の「ピュアスポーツ」という明確なコンセプトで開発された、いわばメーカー純正のフルカスタマイズカーです。

この点は、LEGAVELOとは違う大きな挑戦でした。クルマの個性を最もよく知るメーカーによって1度作り替えられたものを、ARTA MECHANICSがさらにリフィニッシュする。余計なことをすると、クルマ全体のバランスを壊しかねず、カスタマイズ内容は慎重に検討を重ねました。

また、メーカーの保証規定が厳しかったことも開発の障壁です。

ARTA MECHANICSのカスタムカーは、車検はもちろん、メーカー保証の規定も満たす安心安全なクルマでなければならない。LEGAVELOの製作でも守られたこの基準を変えるわけにはいきません。

手を加えられる箇所が限られるなか、いかにARTA MECHANICSらしさを表現するかというのが苦労した点です。

GR 86の魅力を最大限引き出すために試行錯誤した結果、LEGAVELOの持つパワフルなイメージに対して、国産車とも外車とも違う、シャープなイメージになりました。もちろん、ブランドとお客さまとのお約束である“TOUGH & HIGH RESPONSE”は踏襲されていますので、レーシングカーのもつ「タフさ」も存分に感じていただけます。

厳しい挑戦だからこそARTA MECHANICSが手がける意味がある。国産車の安心感と外車と思わす目を引くデザイン。そのどちらをも実現することで、これまでにない第3極の唯一無二のブランド領域へ。わたしたちは、そう信じて今回のプロジェクトに取り組んでいます。

ARTA MECHANICSの新たな挑戦

ARTA MECHANICSのカスタムカー2号車のGR 86は、レーシングカーに欠かせない2つの要素である「タフさ」と「優れたレスポンス」も1号車とは違う形で盛り込まれています。1号車LEGAVELOとの表現の違いも、ぜひ楽しんでいただきたいポイントです。

もちろん、私たちが目指しているのは、外車にありがちな単純な速さやこれ見よがしな見た目ではありません。これまでのカスタムカーとは一線を画した上質さも持ち合わせ、自分軸の価値観を持ちつつ審美眼を兼ね備えた方にこそ相応しいカスタムカーに仕上がる予定です。

また、今回はフルカスタムカーの販売だけではなく、パーツ単位での販売も予定されています。メーカー純正色も選択できるので、より多くの方にARTA MECHANICSのカスタムカーを選択肢の1つとして加えていただければ幸いです。

できるだけ早くみなさまにお届けできるよう、現在鋭意製作中ですので、詳細の発表まで今しばらくお待ちください。

ArtaArta mechanics