2022.7.6

デザイン的な魅力と高い走行性能を両立するフロントセクション

2022.7.6

先鋭的でエッジの効いたフロントバンパーから、流れるようにつながるフロントフェンダー。フロント部分はLEGAVELOの持つポテンシャルと、アイデンティティを余すことなく表現したデザインとなっている。

■戦闘的なデザインの起点となるフロント部

LEGAVELOは、メカニカルでエッジの効いたまるで戦闘機のようなデザインを採用。フロントバンパーとフロントフェンダーは、クルマ全体のデザインポリシーの起点となっている。

大胆に広げた開口部を持つフロントバンパーに加え、純正のメッシュタイプから変更されたフロントグリル。クルマの印象に大きく影響する“顔”を大胆に変更することでLEGAVELOの持つ戦闘力の高さを表現した。

エッジの際立ったフロント回りに対して、フロントフェンダーはフロントバンパー両端から流れるような曲線で立ち上げられている。タイヤハウス上部に膨らみをあえて持たせることで、力強さに加え、生命力さえ感じさせるとともに、官能的ともいえる造形に仕上げられた。

■線と線の融合

言葉で表現するのは簡単だが、線と線を実際に形にするためには高度なモデリング技術が不可欠。コンピューターの画面上でCGを作成しどれだけ綿密に計算しても、実際のボディには数ミリにも満たないズレがある。

LEGAVELOの美しいラインを形成するため、パーツごとにケミカルウッドを使用し実車合わせでモデリング。熟練した職人の手により削り出すことで、唯一無二の造形美を作り出している。

■素材を使用箇所によって使い分けている

LEGAVELOの外装には、軽さと強さを両立するドライカーボン(CFRP)と、繊維強化プラスチック(FRP)を使用。炭素繊維にマトリックス樹脂を含浸させたプリプレグを採用したドライカーボンは、樹脂の量を極限まで減らし炭素繊維の含有率を上げ結束を強固にできる。ドライカーボンはアルミに比べ約20%、スチールと比較すると約50%比重が小さいため、高いレスポンスには欠かせない軽さを実現した。

また、優れた疲労強度を備えるドライカーボンは、金属に比べ熱膨張を起こさないため、美しい見た目を永く維持することが可能。そして、ほかの素材に比べ剛性が高いカーボンパーツが装着されることで、車両の安全性を最大限向上させることにも繋がる。

LEGAVELOは、ボンネット、ルーフ、リアウイング、フロントアンダースポイラー、リアディフューザー、ダクト類にドライカーボンを採用。ダウンフォースを受け止め安全性を高める強靭性を持たせつつ、ハイレスポンスな操縦性に寄与する軽量化に成功した。

■見た目だけではなく機能向上を目指したデザイン

純正とは異なる大胆なデザインこそ、カスタムカーの神髄と思われがちだが、LEGAVELOのデザインには、NSXの持つ本来の性能とアイデンティティを活かす工夫が盛り込まれている。

まず、純正よりも開口部を大胆に広げたフロントバンパーは、洗練されたイメージを打ち出すと共に、機能性も考えたデザインを採用。NSXのフロントセクションには、ツインモーターユニットをはじめ、エンジンラジエーター、モーターやドライブトレインを冷却するクーラーが収められている。

バンパー左右に大きく開けられた開口部は、これらの機構に必要なフレッシュエアを効率よく供給。バンパーセンター下部の開口部を拡張することでも効率よくエアを取り込み、ボンネットに開けられた大型のアウトレットダクトから排出することでダウンフォースの向上も狙ったものだ。

そして、筋肉のように盛り上がったデザインを採用したフロントフェンダーは、純正にないスリットを上部と後方部に追加。タイヤハウス内で発生する乱流を車両後方へ排出することで、直進安定性ドラッグ(空気抵抗)の低減を図っている。

■ARTAらしくGTカーをイメージ

開口部を広く設計することも、フェンダーにスリットを設けることもクルマに流れる空気を利用して走行性能を高めるという、レーシングカーをつくる手法だ。つまり、GTカーを彷彿とさせるLEGAVELOのデザインは、必然と言えるのである。

一方でレースカーをそのまま再現したのでは、日常的に使えるクルマとはほど遠い仕様になってしまう。長年のレース経験を通じて培われたARTAのノウハウに加え、日常での扱いやすさを絶妙なバランス感覚で融合されている。

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