「4月の開幕を想定する意味では好条件だね」
そう語ったのは、鈴木亜久里総監督。
晴天に恵まれた岡山国際サーキット。開幕戦前の公式テストが行われた。
この日の最高気温は22.5度を記録。3月上旬としては異例の暑さとなった。
そして、例年通り、ARTAのTVCM撮影が行われた。
疾走感・迫力・スピード感
岡山国際サーキットを一時的に占有して行われる撮影。
撮影車両にカメラが設置されていく。
他チームや関係者が見守る中、カメラは回り始めた。
撮影車両のハッチバックを全開にし、カメラを設置し、乗り込む。スタッフには命綱が繋がれ安全を確保する。
マシンに必死でカメラを向けるカメラマン。
晴れ渡る青空のもと、縦横無尽に飛ぶドローン。
走行シーンの迫力を演出するため、車体ギリギリまでドローンが接近。
空陸ともに緊張が走った。
「昨年よりかなり攻められた。迫力という点では過去最高の画が撮れたね。」
現場を指揮した“匠”、ARTA公式カメラマンの宮田正和氏は、手応えを感じていた。
”レース”の世界で生きている
後日、ドライバーにフォーカスした撮影を都内某所にて行った。
より人へフォーカスすることで、精神的な強さの表現を盛り込む狙いだ。
大型のLEDパネルにはマシンの走行シーンが映し出される。
その前に立ち、「レースの世界で生きている」「レースに対して堂々と立ち向かっている」ことを表現した。
男らしさの表現にも工夫
一見すると顔がはっきりと見えづらくもある。
しかし、ARTAカラーに色づいた空間でのコントラストの差は、ドライバーの存在感を、明るい光で見たときよりも、くっきりと、強く、印象に残す。
タフ×非日常の表現。
文/Juri Kawano
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